2022年は値上げラッシュの始まり

 2022年の始まりと同時に、食品や外食、光熱費などの値上げラッシュが始まります。新型コロナウイルスの感染拡大から消費増税、キャッシュレス決済のポイント還元終了、生活必需品の値上げと家計への影響は避けられません。

 今まで通りにお金を使っている人は要注意! 収入が変わらなくても知らず知らずのうちに家計は苦しくなってしまいます。今回は、8人家族でFP(ファイナンシャルプランナー)の筆者が、値上げラッシュを乗り切る食費節約術をご紹介致します。

食品ロスをなくす

 食費節約のためにまず意識してほしいのは、食品ロスをなくすことです。食品を捨てることはお金を捨てることと同じです。

 農林水産省の統計によると、日本人1人当たりの食品ロス量は年間約45㎏。毎日お茶碗約1杯のご飯を捨てている計算になるそうです。食品ロスをなくせば、仮にお米で換算すると1人当たり1万8,000円の節約になります。(5㎏2千円で計算)

冷蔵庫を片付ける 小さくできればなおよい

 食品ロスをなくすために、冷蔵庫を片付けましょう。冷蔵庫自体を小さくできればなお効果的です。冷蔵庫が食品でいっぱいだと何がどこにあるのかわからず、腐らせてしまう原因になります。

 どうしても容量いっぱいに詰め込んでしまうのが人のさがです。世帯数が多い場合、大容量の冷蔵庫を利用している家庭がほとんどですが、容量いっぱいに詰め込むと管理できる量を超えてしまいます。

 筆者は8人家族ですが、二人用くらいの272リットルの冷蔵庫を愛用しています。一度に買い物ができる量は限られているので、買ったものが全て入る大きさで選びました。我が家の場合は買い物かご二つ分です。

 このサイズの冷蔵庫だと、扉を開けると一目で見渡せ、全ての食材を把握できます。そのため食品ロスはほぼゼロになっています。

買い物は3日サイクルがちょうどいい

 食品ロスをなくす方法の二つ目は、3日サイクルの買い物です。まとめ買いでもなく、毎日買いでもなく、3日おきに買い物をする方法です。週に1度などのまとめ買いだと、次の買い物が1週間後になるので、足りなくなると困ると思い買い過ぎてしまいます。

 一方、毎日買い物をすると、お店のマーケティングにのせられてついつい買ってしまう回数が増えてしまいます。

 3日おきの買い物であれば、もしも足りなくなってしまっても、すぐ次の買い物デーが来るので何とかあるものでしのぐことができます。また、買い物の回数が減れば、ついつい買ってしまう回数も減らすことができます。

買う物を定番化、リスト化する

 本来は献立を一週間分考えた上で買い物をするのが理想でしょう。ですが、現実にはなかなか大変です。結局同じものばかり作ってしまうのであれば、最初から買う物を定番化しておきましょう。リスト化しておくとなおよいです。

 例えば、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、緑の野菜とサラダ用の野菜、肉または魚を3日3食分で3パックといった具合に決めておけば、買い物がラクにできます。

 慣れた食材、慣れた料理でよしとすれば食材をロスすることもなくなります。レパートリーが気になるようなら、同じ食材でも味付けや切り方を変えれば別の料理になりますよ。