林先生に投資の初耳学を篠田尚子がレクチャー!

 10月24日放送の「日曜日の初耳学」(MBS/TBS系全国ネット)に投資の専門家として出演したファンドアナリスト・篠田尚子が「なぜ、いま投資が注目を集めているのか」「株ってつまり何?」など、資産づくり、そして投資のギモンを、初心者にも分かりやすく解説します。

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「高校生から投資」ってどういうこと!?

 新学習指導要領の改訂に伴って、2022年度からの高校家庭科の授業で「家計管理」の項目の中で、資産づくりの視点や、金融商品の特徴について、教えることが決まりました。

 これまでも高校家庭科では、多重債務・自己破産などの消費者信用や、悪質商法を正しく理解できることを目的に、家計管理について教えていました。新要領では、リスク管理も踏まえた家計管理の重要性が強調され、生涯を見通した経済計画を立てる上で欠かせない投資性金融商品について理解することが求められます。

 つまり、来年2022年以降の高校生は、学校の授業で、株式投資や投資信託を活用した資産形成について、学ぶことになるのです。

 もともと日本は欧米と比較して、金融教育が遅れていることが指摘されてきました。個人主義で、お金の話にとてもオープンな欧米と、ともすると投資や不労所得を「汚らわしいもの」として捉えられてしまう日本では、人々の金融教育の受け止め方にも大きな違いがあり、その違いが結果として取り組みの遅れにつながっていました。

 しかし、2019年にはいわゆる「老後2,000万円問題」が盛り上がりを見せ、さらに、民法改正により2022年4月1日には成人年齢が18歳に引き下げられることを踏まえると、国を挙げた金融教育への対応は、もはや「待ったなし」の状態にあるといえそうです。

 そして、公的年金をはじめとする社会保障制度はあくまでも「健康で文化的な最低限度の生活を営む」ためのもの。働き方や生き方そのものの多様性が尊重される今、自身が描くライフプランの実現のためには、相応の自助努力が不可欠なのです。

 では、高校生に戻れず、金融教育を受けていない成人はどうしたらいいのでしょうか。お金の知識格差を埋めるため、まさに自助努力が必要になってきます。

 そこでここからは、そんな金融教育の未就学者、投資の初心者の方にも分かりやすく、番組で取り上げた株式投資を中心に解説します。