3カ月目からプラス収支に
──最初から勝てたんですか。
いや、そう甘くはなかったですね。ネット証券の口座に数百万円入れて始めたのですが、最初の月は30万円負け、次の月は10万円負けました。それでやっと3カ月目にプラスになったんです。その後は月50万円とか、100万円とかコンスタントに稼げるようになりました。
──先ほどおっしゃったブログの方に近づけたわけですね。
ただ、その頃、よく吐いていたんです。朝起きると吐くというのが日課のようになっていた。べつに体調が悪かったわけではないんですよ。それどころか、毎日お金が増えていくので楽しかったし、どんどん知識もついてくるので充実していました。今思うに、やはりそれなりにプレッシャーやストレスがあったのかもしれません。まあ、いつの間にか治ってましたけど。
──何か勝てるようになったきっかけがあったのですか。
一つ、投資環境についていうと、パソコンを2台にしたのが大きかったですね。もともとあったパソコン1台で始めたのですが、最初のうちは不便を感じることはありませんでした。チャートとか板とか見るものが決まっていましたし。
ただ、慣れてくると、同業他社の状況を知りたいとか、先物もチェックしたいとか、いろいろ考えるようになるんです。そうすると1台では厳しい。ちょくちょく画面を切り替えなければならないし、ほかの画面に切り替えている間に肝心な情報を見逃してしまうなんてことも起こりますから。それで、1台買い足したら、飛躍的に成績が安定しました。
──今は何台使っているのですか。
今も2台ですよ。最近のパソコンはモニターが大きいうえ画面を3分割、4分割にできるので、1台で複数のページを同時に見ることができます。だから、2台で十分なんです。
──そんななかで「こうすれば勝てる」というか、自分なりの必勝法みたいなものが見えてきたわけですか。
いや、その境地にはなかなかたどり着けなかったですね。最初の頃は勝っていても「このやり方で本当にいいのだろうか」という不安が常につきまとっていました。僕には師匠のような人がいたわけではないし、周りに相談できる人もいなかった。いろんな人のブログを読んで、参考にするくらいしかできませんでした。
──では、いつ頃から自信が?
1年目、2年目は数百万円の稼ぎでしたが、3年目に1,700万円に増え、その後も順調に数字が伸びていきました。そんななかで少しずつ自信めいたものがつきましたが、決定打となったのは6年目に年間1億円を達成したことだと思います。1億円プレーヤーは限られた存在ですから、やっぱりうれしかったし、自信にもなりました。
──ものすごい伸び率ですよね。
自己資金が増えると信用取引の枠が広がりますから、さらに大きな利益を狙えるようになるんです。べつに一攫千金を狙うようなことをしたわけではなく、自然の流れで増えていったように思います。
──しかも、1億円で止まったわけではなく、その2年後、2013年に記録的な成績を残されます。次回は2013年以降の飛躍についてお伺いします。
中編『トレード中は1株に集中!市場の動きは見ない主義』へ続く!>>
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