現在の投資状況は?オススメは?
たぱぞう氏は現在、米国の個別株投資で得た資産を、「運用管理が楽」「分散投資ができる」と考える米国のETFに移し、加えて不動産投資や太陽光発電所投資も行っている。ちなみに先の資産額「2億円超」には、不動産投資や太陽光発電所投資の利益は入っていない。
ETFとは株式と同じように証券取引所を通じて時価で売買できる投資信託のことで、たぱぞう氏は、米国株投資を始めようとする人にもETF投資はオススメだと言う。
ETFの中でも、「米国では日本と比較にならないくらい数多くのETFが上場されています。米国中の企業の株価に連動するもの、NYダウ平均株価に連動するもの、また先進国、あるいは新興国の市場に連動するもの、さらには債券市場に連動するものや不動産指数に連動するものなど、とにかくいろんな種類があります」
一方で個別株投資にこだわるのであれば、「今は相場が高いので難しいですが、2020年初頭のAmazon、2020年5月のBABA(アリババ・グループ・ホールディング)のような割安株に気づくことができれば、1億円達成の道はショートカットできます。しかし、リスクへのエクスポージャー*を高めるということは下落もあり得るわけです。これはその人の目指す方向性によるでしょう」とたぱぞう氏は話す。
*エクスポージャー:金融資産(ポートフォリオ)の中で、市場の価格変動のリスクにさらされている資産の割合。
1億円達成からの眺め
「1億円は通過点」だったというたぱぞう氏。資産1億円を達成すると何が変わるのだろう。
「資産額は運用上、大きく変動するので特に気にしなくていいのですが、資産額が大きいほうが運用はラクになります。いろいろな銘柄が買えるし、分散投資がしやすい。そして、運用額が大きいほど、思惑通りになった時のリターン額も大きくなる可能性があります」(たぱぞう氏)
さらに気になる資産1億円の生活とは、どんな生活だろうか。
たぱぞう氏にとって1億円が「夢から現実」になってから、わざわざ高いものを買ったりすることもなく、「生活自体は以前からあまり変わらない」と言う。とはいえ、資産額が増えたことによって、たぱぞう氏は会社員を辞め、数年前から完全な投資生活に入った。いわゆるアーリーリタイア生活だ。