30代前半で3,000万円の資産形成!夫の転勤を機にセミリタイア
CASE02:ちーさん
▼Profile
子供のころから親が貯めてくれていた100万円を元手に、20歳で株式投資を開始。就職してからは、給与の多くを着実に貯蓄や投資に充て、2017年に3,000万円の資産を築く。2019年に結婚、夫の転勤により退職し、セミリタイア生活に入る。
ブログ『アラサーdeリタイア』を運営し、日々Twitterでも情報発信中。2020年11月にはYouTubeチャンネル『ちーのはんぶん自由な日々』も開設し、ライフスタイルや家計、投資に関する情報のほか、女性が自立するための資産づくりのコンテンツにも力を注ぐ。
ちーさんのFIREデータ | |
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FIREを実現した年齢 | 30代前半 |
FIREを実現したときの資産額 | 約3,000万円 |
主な資産づくりの方法 | 株式投資(日本株式、海外株式) |
現在の収入 | ブログ・YouTubeのアフィリエイト収入、原稿執筆料、 各種謝礼、株式投資の配当金 |
FIREを目指そうと思ったきっかけは?
3,000万円の資産なら、自分にもチャンスあり
2017年から、ライフスタイルや資産形成に関するブログを始めたのですが、そのとき、個人投資家の方々のブログを見てみました。すると、中には資産が目標金額に届いたら「アーリーリタイアする」と宣言されている方もいたのです。
その頃はまだ「FIRE(Financial Independence,Retire Early:経済的自由と早期リタイア)」という言葉は使われていませんでしたが、なるほど、そういう生き方もあるんだなと興味を持ちました。私も3,000万円ほど資産があったため、早期退職できるかもしれないと思ったのです。
私の投資スタートは20歳のとき。親から「子供の頃からのお祝い金やお年玉を貯めておいたから」と100万円を渡され、それならと、これを元手に株式投資を始めました。ちょうどネット証券が身近なものになりつつあった時期で、私も口座を開設しました。
その後、大学を卒業、就職してからは給与の半分ほどを貯蓄に回し、さらに株式投資にも本格的に取り組みました。
20歳で投資を始めた後、ライブドア・ショックとリーマン・ショックと二度の相場全体の大きな下落でいったん資産を減らしたのですが、何とか乗り越え、その後のアベノミクスの恩恵もあり、3,000万円に増やすことができました。
もう一つ、FIREを目指すきっかけがあります。
私は建築・インテリア関連の会社に勤務していたのですが、とにかく激務。毎日夜遅くまで働き、家に帰ると疲れ果てて何もできないという日々でした。
仕事が大好きで楽しかったし、人間関係などの不満も一切なかったのですが、「この生活がずっと続くのかな、しんどいな」と思いはじめたことも、FIREが頭をよぎるきっかけでした。
私はFIREするにせよ、仕事が好きだったので完全にリタイアする気はなく、1日2~3時間とか、週に2~3日とか、仕事をしたいと考えていました。
だから、そこそこ蓄えがあれば何とかなると思っていましたが、でも、資産3,000万円でセミリタイアするには、ちょっと心もとないかなと。もう少し今の会社で頑張り、5,000万円を資産目標に、FIREを真剣に検討してみようと考えていました。
最終的に決断した理由は?
目標金額には届いておらず、不安はあったが・・・
実は、FIREを意識してから2年後に会社を辞めることになりました。大きな理由は結婚です。新生活を始めようと思った矢先に夫の転勤が決まり、当時の会社を辞めざるを得なくなったんです。
転居後はもちろん、再就職するつもりでした。資産3,000万円の達成から2年間で結婚による出費がかさんで資産額が増えていなかった、そして、何より以前の仕事が好きでしたから。
ところが、なかなかいい職場に巡り会えませんでした。以前の激務生活を考えると、できれば定時には帰宅できるような会社を探していましたが、条件に合う会社を見つけることができなかったんです。
いろいろ考えるうち、資産3,000万円だと不安は残るけれど、覚悟を決めてセミリタイアしてしまおうかなと。
一般的に見ると専業主婦ではないかと思われるかもしれません、義理の母もそう感じているようでした。
でも、もともと私は、結婚しても夫に頼ろうとは思っていませんでした。精神的にはすごく頼っていますよ、一緒にいると心が安らぎ、すべてを委ねられるような人だから結婚したわけですし。
でも、経済的に頼るつもりはまったくなかったのです。というか、夫は私と正反対でお金は稼いだ分、使うタイプで、貯蓄もほとんどなかったので、頼りたくても頼れないのですが(笑)。
いくら夫に安定した収入があっても、自分の資産は自分で育てていかなければならないという思いが強いんです。
ちなみに家計は、住居費や光熱費、食費など生活費全般は折半しています。お互い同じ額を出し合って共有のお財布をつくり、そこから支払うという形です。それら以外の個別の通信費や被服費、美容関連、娯楽関連などは、それぞれが支払うというルールにしています。