20代投資の強い味方は「iDeCo」「つみたてNISA」
限られた収入の中から投資を始めるにあたって、真剣にとらえていただきたいのは「節税意識」です。基本的に、投資で利益を上げると税金がかかります。若い方が少額で投資を始めるなら、「iDeCo」と「つみたてNISA」をフル活用することをおすすめします。いずれも資産形成を後押しする目的で作られた国の制度で、様々な形で税金が優遇される点が最大のメリットです。どれだけオトクなのか、具体的に解説していきましょう。
iDeCoのしくみ。5,000円でも始められる
iDeCoとは、国民年金や厚生年金といった公的年金に上乗せして、個人が任意で加入できる私的年金制度です。証券会社や銀行など、iDeCoを取り扱っている金融機関(運営管理機関)で加入申し込みを行った上で、毎月一定額を積み立て(これを拠出といいます)、投資信託などの金融商品で運用します。積み立てた資金は、60歳以降(※)に一時金として一括もしくは年金として分割で受け取ります。老後のために自分で積み立て貯金をし、そこに資産運用の要素が加わるようなイメージです。
※現行60歳から70歳の間で選択可能な受給開始年齢は、近年中に60歳から75歳まで拡大されることが決まっています。
iDeCo(イデコ=個人型確定拠出年金)のメリット
iDeCoのメリットは大きく分けて、
(1)月々の掛金が所得から全額控除されるので、その分、所得税・住民税を節税できる
(2)投資で得た利益や配当が非課税になる
(3)60歳以降、年金や一時金として受け取るときにも控除が受けられる
の3点です。
中でも(1)の所得控除による節税効果は絶大です。iDeCoは、被保険者区分によって掛金の上限額が異なりますが、所得がある方なら、掛金を拠出する「だけ」でほぼ自動的に節税メリットを享受できます。
楽天証券なら、月々の掛金は最低5,000円。まずは無理のない範囲で始め、年1回掛金額を変更できるので、昇給などのタイミングで少しずつ掛金を増やしていくと良いでしょう。