消費の中の固定費を見直す
家計の見直しをするとき、交際費のような変動費に目がいきがちですが、変動費で使うお金は生活習慣となっている場合が多く、なかなかすぐには削減しづらいものです。
また、思わぬ支出で困った経験を持つ方もいらっしゃるでしょうが、これは一時的な変動費。時間をかけて家計に最もダメージを与えるのは固定費なのです。
つまり、資産づくりで一番重要なことは、いかに固定費を上げない生活をするかです。
そこで、まず注目されるのが3大固定費、「住宅費」「通信費」「保険料」です。
固定費は一度、見直せば、ずっと削減できるものです。
例えば、住居費を削減するため、家賃の安い家に引っ越しすれば、その費用などが一時的に支出となってしまいますが、家賃を毎月3万円削減できれば、年間で36万円、10年で360万円、30年で約1,000万円の差となります。このように固定費の削減の積み重ねは、将来の大きな差となってあらわれるのです。
投資か?浪費か?その本質を見極める
「浪費はできるだけ少なく、将来を考えて投資を!」と誰もが考えますが、お金の運用だけでなく、自己投資も立派な投資。これを単なる浪費にしてしまうかはご自分次第です。また、時には旅行やし好品で支出をすることもあるかもしれませんが、収入に見合った範囲内で使っていれば問題はなく、むしろ生活に潤いをもたらすための心理的に必要な出費と考えてもいいでしょう。
税金・社会保険料の仕組みを理解する
税金・社会保険料は、私たちの生活や将来のために利用されますが、収入が増えるほど負担も増えていきます。そこで住宅ローン控除やiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)やDC(確定拠出年金)をうまく活用することで負担額を適切に抑えることもできます。きちんと仕組みを理解することは、余裕資金を増やすことにもつながります。
それでは、次のツールを使って、実際に直近の1年間の収支を確認してみましょう。年末の今なら源泉徴収票を見ながら記入すると、確認の手間が少し省けるかもしれません。
家計の収支算出シート
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