現在は割安成長株を200銘柄保有する
──それから7、8年経つわけですが、現在も株主優待株がメインですか。
いえ、当時とはずいぶん変わりました。といって昔のやり方に戻ったかというと、そうではありません。
──今の投資スタイルについて聞かせてください。
しばらくは株主優待株メインでしたが、その後、少しずつほかの銘柄を増やしていきました。これは投資を始めた頃から一貫していますが、割安で、なおかつ成長する可能性を秘めた銘柄を狙うというのが基本です。結果、少しずつ資産も増えていったので、2016年6月に信用取引を再開しました。ただし、昔のように現物1に対して信用2といった強気の買い方はしていません。現物1に対して信用は0.1から0.3くらい。信用取引でドカンと稼ごうというわけではなく、そのときどき必要に応じて信用取引を行うという感じです。
──現在は何銘柄保有しているのですか。
200銘柄くらいですかね。
──めちゃくちゃ多いですねえ。
そうですね。超分散投資です(笑)。
──以前は十数銘柄だったわけですよね。アーネストワンを主力にしていたときは資産全体の75%を注ぎ込んでいたとのことですし。その頃からすると投資スタイルが大きく変わった?
今は1年で資産10倍にしようとかそういう発想はないんです。少しずつ地道に増やしていければいい。それにはどんな方法が適しているのかをじっくり考え、今のスタイルにたどり着きました。
──銘柄の入れ替えはけっこうするんですか。
はい、しょっちゅうしています。毎日いろんな情報をチェックしていますから、買ってみたいと思う銘柄はいくらでもあるんです。オフ会のときなど、投資仲間から役立つ情報を教えてもらうこともよくありますし。でも、新しい銘柄を買うには、ある程度は売らなければならない。だから、当然、入れ替えることになります。
──どのくらいの単位で買うのですか。
それはまちまちですね。例えばPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などの指標を調べても買おうか買うまいか迷うことが当然、あります。そういうときは100株だけ買ってみたり。まずは少なめに買い、感触がよかったらさらに買い足す、ダメだったらすぐに売るということが多いですかね。