本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは106.36

下値メドは102.81

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

ビッグ・ウェンズデーは来なかった

 2020年最後の大イベント、米大統領は大接戦でとなりました。ただしバイデン氏有利の見方に変わりはなく、現時点の勝利確率は80%以上あります。選挙当日の11月5日こそトランプ氏が激戦州を制して大攻勢をかけましたが、逆転は難しい。というのは、これから集計結果が発表される郵便投票は、バイデン支持者の方が多いといわれているからです。ペンシルバニア州の不在者投票では、すでにバイデン氏の大量リードが伝えられています。トランプ陣営は、郵便投票に「大掛かりな不正疑惑」があるとして裁判に持ち込むつもりで、最終的決着は年越しになりそうです。

 ただ、確かなことがあります。それは、多くが予想していた民主党の圧倒的勝利、上下両院ともに民主党が制する、いわゆるブルーウェーブはおきなかったということ。もうひとつ付け加えるなら、4年前の大統領選挙やブレグジット国民投票でも予想が当たらなかったリサーチ会社に対する信頼性が今回でさらに低くなったことでしょうか。

 バイデン民主党圧勝というシナリオがくずれたことで、マーケットは急遽「ブルーウェーブ」ポジションの手じまいを進めています。ドル/円は、ドルショートの買い戻しが入り10月26日以来の105円台となる105.33円まで上昇。しかし、その後は再びリスクオンのドル売りが優勢となって104.15円まで下落。終値は104.50円でした。上下に振れたものの、結局は元のレベル。

 ブルーウェーブがこなかったこと、これはマーケットが考える「最悪」のシナリオでした。そのワケは?

 ドル/円の最新位置情報は「今日の注目通貨」をご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース

4日のドル/円のNY市場終値は104.50円

 前営業日の終値比▲0.03円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

今日の格言:

自分で自分をあきらめなければ、人生に「負け」はない - 斎藤茂太(日本の精神科医、随筆家)

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    WHO、レムデシビル効果認めず 製薬企業は反論コメント

ドル:
    クラリダFRB(米連邦準備制度理事会)副議長「GDP(国内総生産)が2019年ピークに戻るには1年」
    カプラン連銀総裁「ゼロ金利は検討していない」  
    バイデン民主党、まずは大型景気対策   増税は2022年? 

ユーロ:
    ラガルド総裁のユーロ高けん制が弱すぎるとECB(欧州中央銀行)内部から批判

ポンド:
    英財務相「コロナで生き残れない職種を助けない」 

円:
    日銀 「デジタル通貨」の実証実験 来年度の早い時期に開始へ 

NY金先物:
    産業用金属が年初来高値を更新  中国の経済回復を楽観 

豪ドル:
    RBA総裁「インフレ目標圏内で安定するまでは利上げしない」

トルコリラ:
    トルコ軍、ロシア製防衛システムのミサイルを試射 米国からの制裁も

南アランド: 
    南ア政府は支出を抑制する政治的な意欲が欠如しているとの批判

その他:
    音速の5倍で飛ぶエアフォースワン、2025年にも実現か
    カリフォルニア州知事、2035年にガソリン車の新車販売を禁止する知事命令に署名
    イルカはフグの毒を麻薬代わりにして遊ぶ

主要指標終値

出所:楽天証券が作成