足元の駐車場売上は、回復トレンド。コロナ収束後に成長株に戻ると予想

 パーク24は、10月期決算企業です。今期(2020年10月期)の決算は、今月末でしまります。既に、今期第3四半期(2020年5-7月期)の決算まで発表されていますが、過去4四半期の営業損益を示すと以下の通りです。

<パーク24:過去4四半期の営業損益>

出所:同社決算資料

 第3四半期までの決算を発表した時点で、同社は、通期(2020年10月期)の営業損益予想を、▲242億円の赤字としています。

 第4四半期(2020年8-10月)の業績、および、通期(2020年10月期)決算着地はまだ発表されていませんが、私は、会社の予想よりも、赤字はかなり縮小すると予想しています。

 同社HPで開示している月次売上速報で、9月までの実績が発表されていますが、それによると駐車場の利用率が会社の想定以上に回復しています。

<タイムズパーキングの売上高・前期比増減(%)・売上高総利益推移:2019年11月~2020年9月>

出所:同社「2020年月次速報数値」より抜粋、0.1億円未満は四捨五入して表示

 10月の売上高はまだわかりませんが、私は、さらに回復していると予想しています。自動車を使う人が増え、私の勤めている会社周辺(東京都港区)のTimesパーキングを見る限りでは利用率がさらに回復しているからです。

 来期(2021年10月期)以降、コロナが収束すれば、駐車場の利用がさらに回復すると想定しています。コロナ禍の元でも、好調なカーシェア事業の成長が続き、いずれ最高益を更新していくとの見方は変わっていません。

 株価が下がっている今(2020年10月27日終値1,542円)、買い場と判断しています。