JTの投資魅力

 JTは、営業利益率が高い、高収益企業です。前期(2019年12月期)の営業利益率は23.1%でした。コロナ禍に見舞われた今期(2020年12月期)の営業利益も、会社予想ベースで21.0%と高水準に留まります。

 タバコ事業は、世界景気悪化の影響を受けにくいディフェンシブ事業であることが分かります。景気が良くなったからタバコをたくさん買う人も、景気が悪くなったからタバコを減らす人も、ほとんどいないことが分かります。タバコは、コロナ禍の影響をあまり受けない、ディフェンシブ株であることが分かります。

 国内の喫煙人口が減少していく中で衰退していくイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、実態は、安定高収益です。自己資本比率48.0%と、財務内容も良好です。ROE(自己資本利益率)で見ても13.1%と高水準にあります。

 JTは、株主優待も実施しています。JTの予想配当利回りは7.7%と魅力的な水準ですが、配当金のほかに、12月末時点で1年以上継続保有している株主に自社製品などを贈る優待も実施しています。JTの自社製品というと、たばこかと思うかもしれませんが、そうではありません。ご飯の詰め合わせ、水の詰め合わせなどを選ぶことができます。ただし、優待内容は、予告なく変更されることがあることを、ご了承ください。また、「決算期末時点で1年以上継続保有」していることが条件ですので、今から投資しても、最初に優待の権利が得られるのは、2021年12月末となります。