来年景気回復を予想。ただ、予想は当たることも外れることもある

 私は、2021年に世界景気は回復すると予想しています。したがって、今、投資対象として、債券より株の魅力が高いと判断しています。

 景気回復のドライバーとして、

  1. 新型コロナ予防ワクチンの大量供給実現、
  2. 第4次産業革命(AI・IoTを活用した技術革新)の加速、
  3. 資源安メリット浸透、

があると考えています。

 ただ、「あなたの景気予測は当たりますか?」と問われれば、「当たることもあるし、外れることもあります」と答えます。ワクチン供給の実現を前提として予想していますが、本当に実現するか、現時点ではっきりとはわからないからです。

 したがって、景気予測に基づいて、過度に投機的なポジションを取るべきではありません。来年になってもワクチン供給が実現せず、米中対立が激化して世界経済の分断が一段と深刻になれば、世界景気が二番底に向かうリスクもあります。

 それでは、今、株をどのくらい持ったら良いのでしょうか? 株を買い増すべきでしょうか、売るべきでしょうか。

 私は、景気予測に依拠せず、長期的にいいタイミングで、株を売ったり買ったりする方法を、ファンドマネージャー時代に学びました。その方法を私は「最強のローテーション投資法」と呼んでいます。それを説明します。