ショック相場の2020年上半期、個人投資家はどう動いた?

 新型コロナウイルスの感染拡大で社会も経済も混乱した2020年前半。投資を始めてから、初の「ショック相場」を経験した投資家の方も多いかもしれません。

 コロナ・ショックの中、個人投資家たちはどう動いたのでしょうか。2020年上半期の楽天証券のデータを見ると、波乱相場の中でも、多くの個人投資家が取引を続けていたことが分かりました。

若年層・初心者を中心に、投資デビューが活発化

総合口座数:順調に増加。3月は口座開設数が過去最高に

 2020年3月に400万口座を突破し、6月に440万口座に拡大。特に、コロナ・ショックが起きた3月は過去最高の16万人超の方が口座開設をされ、2020年1~6月だけで、新規の総合口座開設数は約65万口座にも達しました。

 新規口座開設をされた方は、主に若年層や初心者の方が中心でした。

 また、積立設定件数も前年同期末比+46.5%と、大きく増加しています。波乱相場ニュースが世間をにぎわす中、トレーディングをしたい方だけでなく、新たに資産形成を始めた方も多かったことが分かります。

投資信託:保有者100万人突破。ショック時に強い積立派が主体

投資信託残高・販売額推移

投資信託保有者・投信積立設定者推移

 投資信託の積立残高も昨年堅調に増加し、前年2019年度の同期と比較すると+32.1%となりました。100万人を超えた投資信託の保有者のうち、積立設定者数は62%。ショック相場に振り回されず、コツコツ型の積立投資を続けている人が多いようです。