国内株式やFXの取引も盛況

国内株式売買代金:取引が活発化し前年同期比+98.7%

 コロナ・ショックで株価が大きく揺れた国内株式は、ショック相場にも関わらず前年同期比で+98.7%と大幅増加。これは、マーケットのボラティリティ上昇を受けて、活発な取引につながったことも一因です。

 在宅勤務の普及により、ログイン数・夜間注文の数も高い水準に。今年上半期、個人投資家が積極的に国内株式取引をしていたことが分かります。ステイホームなどの生活環境の変化やショック相場を、ピンチではなくチャンスととらえたポジティブな個人投資家も多かったのではないでしょうか?

 また、米国株式の取引も増えており、6月末時点の約定件数は前年の6月末時点と比べて約17倍に増えています。国内取引にとどまらない個人投資家の動向が分かります。

FX売買代金:為替の値動きが大きく取引が活発に!

 コロナ・ショック全盛期ともいえる2020年1-3月期、世界的な為替変動が目立ち、取引高は急伸。4-6月期は少し落ち着いたものの、前年同期比+108.0%となり、FXはコロナバブルともいえる結果となりました。ボラティリティが上昇した状況下で、個人投資家が積極的に取引をしたことが分かります。

投資をやめないポジティブ思考が浮き彫りに!

 いずれの調査結果においても、コロナ・ショックで弱気になったり、投資自体を中断したという結果は見られませんでした。波乱相場を加速させるようなニュースも多発しましたが、個人投資家はみな、動じず冷静に情報収集し、自分にできる現実的な投資を行っていたことが分かります。

 株式投資やFXなどでは、激しく上下する市況をチャンスととらえ、積極的に結果を求めて動いた足跡もうかがえます。

 現在、ワクチンはまだ開発の途上にあり、生命的にも金融的にも、コロナ・ショックの収束はまだ先が見えないのが現状です。そんな状況下でも、株価や経済指標を見つめることは、不安を沈め冷静さを取り戻すきっかけとなるはず。

 投資を続けることで、今と未来を見据える力を持ち続けることを楽天証券は心より願っています。そのために必要な情報を、トウシルは全力で提供し続けていきます。