【2時限目】初めての投資はどこから?手数料や節税をチェック!

投資初心者はどこからはじめたらいいでしょうか。

窪田:NISA(ニーサ)」や「iDeCo(イデコ)」を使って、節税をしながら投資をするのはどうでしょうか。
 

 

 

白鳥:つみたてNISA」ですか? 銀行や郵便局で見たことあります! 「良さそう」とは思ったんです。でも、「何か裏がありそう? そんなに美味しい話があるわけないだろう!」と思って、結局何もできていないですね…。

 

窪田:白鳥さんがご覧になられたつみたてNISAも、NISAのひとつです。まずは簡単にNISAという制度を説明しましょう。
 NISAで株式や投資信託を買うと、利益(収益や配当金)が非課税になります。白鳥さんが見たつみたてNISAは、国が「長期・積立・分散」の投資を支援するために、「手数料が安く分散投資している商品」を選定している投資信託です。そのため、「変な商品(投資信託)を買わされそう」という心配はいりません。

白鳥:私みたいな「ビビリ屋」にも向いているんですね。注意点はありますか?  

窪田:NISAの場合、投資できる額に上限があります。一般の「NISAは年間120万円」、「つみたてNISAは年間40万円」まで。受け取った配当金や株を売った時の売却益などが非課税になります。
通常、1万円利益が出たら約2,000円税金がかかりますが、NISAを使えばまるごと1万円手に入ります。

白鳥:それは大きい! NISAをはじめる場合はどうすればいいですか?  

窪田:NISAの口座が必要です。通常の証券口座と一緒に、NISAの口座を開設すると良いと思います。簡単な書類で申し込みできますよ。 

白鳥:へぇ。勉強になります!(心にメモ)
 先ほどお話しされていたiDeCoというのも似たようなものですか?

結局、投資をするなら何からはじめればいいの?

窪田:iDeCoは自分で作る年金制度。個人型確定拠出年金とも言われます。NISAと同じく利益も非課税です。「老後2,000万円問題」が話題になりましたが、老後資金について関心が高まっていますね。
 白鳥さんは、個人事業主(自営業)ですか?その場合、年間81万6,000円を上限に投資ができます。iDeCoはさらに、投資した金額(掛け金)が所得控除されます。満額投資をした場合、81万6,000円の領収書をもらったのと同じです。

白鳥:えっえっ!! 81万6,000円の領収書は大きいですね。これも国がやっているんですかね?何か気をつけるべき点はありますか?
 

 

窪田:そうですね。個人年金の扱いなので、原則60歳までは運用資金が引き出せません
 ですが、先ほどお伝えした通り1. 運用益が非課税、2. 掛け金が所得控除、3. 受け取るときも非課税になる可能性が高い。iDeCoはトリプルメリットなんです。

白鳥:そんなメリットがたくさん! いいですね。

 いろいろな商品を教えてもらいましたが、先生がもし私の立場だったら、どんな投資商品を選びますか?  

窪田:まずはiDeCoを最大限利用します。資金の余裕があれば、つみたてNISAも使います。  

白鳥:60歳と言っても、あと20年くらいかぁ。そろそろ検討してみてもいいのかもしれませんね。  

窪田:iDeCoは、早めにはじめるべきだと思いますよ。長い目で見て育てていく年金ですし、掛け金が全額所得控除です。掛け金が少額からでもはじめられるプランがあるので、予算に見合ったプランでスタートされてみてはいかがでしょうか。