利回り5.2%のポートフォリオにびっくり!

編集者O 特に今年2020年は新型コロナウイルス感染症による「非常事態」が進行中で、株価が大きく下がっている銘柄もあります。さらに、生活や働き方が大きく変わりました。これから新時代がくる中での銘柄探しは面白いと思います。

 本書でも紹介しましたが、楽天証券経済研究所の窪田さんの「東証1部の時価総額トップ30の中の会社の株を組み合わせても、配当利回りが5.2%に達するポートフォリオを組める」という内容は驚きでした。

トウシルT 割安株や高配当株はトウシルでも人気のテーマです。配当利回りは決して確定利回りではないですし、コロナ時代の今期は多くの企業に減配(配当金の支払い額が減ること)や無配(配当金を払わないこと)リスクがあるのは確かです。

 でも、空前の低金利時代において、コロナ・ショックに見舞われてもちゃんと今期の予想配当金の額を発表している企業の株を組み合わせるだけでも、かなり魅力的な配当利回りのポートフォリオが組めるのは、コロナ・ショック後に投資を始めてほしい一つの大きな理由といってもいいかもしれませんね。

編集者O 冒頭の巻頭インタビューで楽天証券経済研究所の山崎元さんが言っていた「株式投資というのはもうかった、損したではなく、自分のお金を会社という場所に置いておくこと」という言葉には、「なるほど」と深く納得しました。

 お金を預けるというと「貯金」が真っ先に思い浮かびます。でも、お金を「会社に預けて、会社に働いてもらって、稼いでもらって、その一部の利益をもらうのが株式投資なんだ」というお話に妙に納得できました。

 考えてみれば、預金だって、私たちが預けたお金を銀行が誰かに貸すことで経済を回しているわけですから、貯金も投資も「お金に働いてもらう」「自らのお金が巡り巡って経済活動に参加する」という意味では同じ(もしくは似たようなもの)なんだな~と感じました。