株式投資は最高の知的ゲーム。自分の考えをしっかり持つ

 むろん、キャッシュレス決済のウェルネット(2428)のように「一時的」と思っていた業績悪化が長く続いてしまうケースもある。また、証券業界向けシステム開発のトレードワークス(3997)は、結果的にIPO時点の業績が一番よく、あとは下がるだけという「上場ピーク案件」となり、損切り。業績不振だった企業が一転して、業績成長を続けられるかどうかの判断は確かに難しいところ。

 DAIBOUCHOUさんの場合、投資当初は割安で株価の下落余地が少ない銘柄に、幅広く分散投資することで、そのリスクを回避しているようだ。

「大事なことは、自分で銘柄を調べて、自分で投資判断を下すことです。自分の考えがないと失敗したときに反省することができず、改善ができません。株式投資はある意味、知的ゲームとして最高峰。トライアンドエラーや計画→実行→評価→改善というPDCAサイクルを回しながら、自分に合った投資の仕方を見つけることが大切だと思います」と話すDAIBOUCHOUさんは、ツイッターなどで有名投資家の保有株をチェックしたり、「チャートリスト」というツールで新高値をつけた勢いのある銘柄を監視するなど、相場観察を決して怠らない。

 折しも、株式相場はコロナ・ショックもあって、DAIBOUCHOUさんの好きな相場低迷期に突入。すでに一部の銘柄には猛烈なリバウンド上昇が来ているものの、まだまだチャンスはあるはず。

「コロナ禍の長期化は不安ですが、金融緩和の追い風やビジネス社会のIT化、効率化の流れもあって、世の中には大変革が起こっています。その変革が追い風と思える会社に投資したいですね」とDAIBOUCHOUさんは今後の展望を語った。

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DAIBOUCHOUさんプロフィール

 2000年に株式投資を開始。当時のITバブル崩壊を資産バリュー株で回避し、不動産株への集中投資&信用取引で、元手200万円をわずか数年で10億円にした伝説の持ち主。10年前に起きたリーマン・ショックで一時、資産は激減するものの、その経験を踏まえて株式投資の手法を見直し。「守りながらも攻めて着実に増やす」という新しい「サイクル投資法」を開発。最近は不動産投資と割安成長株への幅広い分散投資を同時並行で行っている。著書に『DAIBOUCHOU式 新・サイクル投資法』(宝島社)など。

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