今回は個人投資家の間で絶大な人気を誇る、かぶ1000(かぶせん)さんにご登場いただきました。

 中学2年のとき株式投資を始め、学校卒業後すぐに専業投資家に。2011年に1億円プレーヤーの仲間入りを果たすと、その後も順調に資産を増やし、昨年、累計利益4億円を達成しました。 

 人気ブログ『かぶ1000投資日記』でポートフォリオや運用成績を公開する他、ツイッターやツイキャスでも投資術を披露している、かぶ1000さんに成功までの道程や投資に対する考え方を聞きました。

コロナ・ショックで苦境に!?投資意欲は衰えず

──今日はかぶ1000さんの投資人生について、いろんな観点からお伺いしたく思います。
 その前に今年に入って新型コロナウイルスの影響で、株式相場は大混乱におちいっていますが、やっぱりダメージはありますか。

 そうですね、ちょっと大変なことになってます。

 僕はブログで運用成績を公開しているので、それを見ていただければわかると思いますが、今年はかなりのマイナスです。

──リーマンショックがあった2008年以来のマイナスになっていますね。

 実はリーマンショックのときはさほど大きな被害は受けていなくて、数百万円のマイナスで済みました。

 今年はまだ半分も過ぎてないので最終的にどうなるかはわかりませんが、その程度では済まないかもしれません。

──そんな時期にもかかわらず取材をお受けいただき、ありがとうございます。
 でも、何というか、こう話していてもあまり切迫した様子が見受けられません。もちろん、内心は穏やかでないと思いますが。

 僕は基本的にフルポジションなんです。これはもう若い頃からですが、資産のほとんどを株に投じています。

 だから、何か大きな出来事が起こり、株価が暴落したら、それなりのダメージを受けることはわかっていました。

──ある程度、覚悟していたということでしょうか。

 これまでフルポジションで利益を得てきたわけだから、こういうことがあっても仕方ないかなという感じですかね。

 それに、こういう言い方をすると不謹慎かもしれませんが、この状況を楽しんでいるというか、ちょっとワクワクしているところもあるんです。

──どういうことですか。

 僕の投資法は、いわゆるバリュー投資です。簡単にいうと、その会社本来の価値に比べて株価が安い銘柄を探して投資するという方法です。

 だから、割安の銘柄を見つけたときがいちばんうれしいんです。でも、当たり前ですが、そんな銘柄、どこにでも転がっているわけではありません。世の中の多くの投資家が目をつけたら、すぐに割安でなくなってしまいますし。

 ところが、今はコロナ・ショックで多くの銘柄が値を落としています。2分の1、3分の1に下落している銘柄も少なくありません。要するに僕たちバリュー投資家にとっては願ってもない機会が訪れているわけです。

──確かにそうですね。それでも、やはり資産が減っていることも気になってしまいそうな気がしますが…。

 そこはなかなか説明しにくいのですが、僕にとっていちばん大事なのは「投資し続ける」ことなんです。株で生計を立てているわけだから、投資をやめなきゃいけなくなることが何より怖い。

 じゃあ、どういうときやめなければならないかというと、僕にとっては割安株を見つけられなくなったときです。割安な株がゼロだと、買うものがなくなってしまう。

 ですから、たとえ今のような状況であっても、買える銘柄がたくさんあるとワクワクしてくるんです。

──なるほど。

 長く株をやっているからかもしれませんね(笑)。