本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは113.63

下値メドは110.29

今朝の天気マークは「晴れ」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

新型ドル/円「リスクオフで円安」

 20日(木曜日)のドル/円は一段と円安。112.23円まで上昇して昨年4月以来の高値をつけました。今は2019年の年間高値112.40円を目前にして小休止。終値も112円台を維持して、まだ上がる余裕を残しています。この半年間、平均すると1日せいぜい0.50円程度しか動かなかったのに、たった2日間で2.40円も上昇しています。よっぽどフラストレーションがたまっていたのでしょう。

 日本の景気後退(リセッション)入りという懸念が円安の理由になっています。ドル/円の動きが、これまでの「株安(リスクオフ)イコール円高」とは違うパターンになっていることに注意したいです。

 日本の10-12月期GDPは(国内総生産)前期比年率▲6.3%の大幅マイナスに落ち込みました。消費税導入が大きな理由と分析されています。1-3月期のGDPはどうなるかというと、外国人観光客激減、新型肺炎で相次ぐイベント中止、花見シーズンを前に外出や宴会の自粛でさらに悪化するおそれが強い。景気の影響を気にして新型肺炎の情報を隠したことが、逆に国民の不安をあおり逆効果になりました。リスク管理としても経済対策としても良くないパターンといえます。こんな時にこそ助けてほしいのに、武器を持っていない日銀は頼りない。

 では米国はどうか?今週発表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録によると、雇用市場は強く米経済の見通しに前向き。NY連銀製造業指数は昨年5月以来の高水準、フィラデルフィア製造業景況感は3年ぶり高水準で、新型肺炎の影響はない。もちろん、米国でも今後感染が拡大するかもしれない。でも、そのとき日本は今より深刻なことになっているかもしれない。

 円安だけではなく、マーケットではユーロ安、豪ドル安も進んでいます。豪ドルは対ドルで10年ぶりの安値をつけました。ドルの一人勝ち状態です。

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20日のドル/円のNY市場終値は112.11円

 19日の終値に比べ0.75円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。

今日の格言:

いつかできることはすべて、今日もできる - モンテーニュ​

各国・各通貨トピックス

新型肺炎:
    新型肺炎、経済の影響は「貿易戦争」より大きい 
    アジア企業が部品調達をベトナムにシフト
    インドネシア、国内外の観光客に3割引キャンペーン検討
    プラダ、5月の日本イベントを延期

ドル:
    FOMC議事要旨「現在の金融政策は当面適切」
    カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁「米経済がアジア経済減速の影響を受ける可能性」
    カプラン・ダラス連銀総裁「新型肺炎が経済に及ぼす影響を判断するのは時期尚早」

ポンド:
    労働党が地盤とする地域の票が保守党へ大移動「労働党の壁」崩壊
    BOE(イングランド銀行)、5月利下げの可能性まだ残る

トルコリラ:
    トルコ中銀、政策金利を50bps引き下げ10.75%へ

南アランド: 
    格付け会社ムーディーズ、南アGDP見通しを1%から0.7%に引き下げ

スイスフラン:
    メクラーSNB(スイス中央銀行)理事「必要ならば為替市場で介入する」
    米国がスイスを「為替操作国」に認定するリスク高まる

その他:
    ビリー・アイリッシュ、007映画の主題歌手掛けた最年少アーティストに
    今夏の五輪「ロンドン開催を」ロンドン市長選の与党公認候補が誘致
    モロッコ国王の高級腕時計36点を盗んだ元清掃員に禁錮15年

主要指標終値

出所:楽天証券が作成