20位内にはアクティブ投信もランクイン

 続いて11位から20位です。

 インデックスファンドが席巻する一方、アクティブファンドも健闘しました。10位以内には入らなかったものの、11~20位には3本がランクインしました。『農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね』(農林中金全共連アセットマネジメント)、『ひふみ投信』(レオス・キャピタルワークス)、『結い2101(鎌倉投信)』の3本です。

『農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね』は前年19位から12位に躍進。前年20位圏内にあった投信のうち、前年から最も大きく順位を上げた投信に与えられる、特別賞「ジャンプアップ賞」も受賞しています。

 アクティブ投信に投票したブロガーのコメントでは、「長期の価値を生むものに投資する」「いい会社をしっかり選ぶ」「顔のみえる運用」など、運用実績だけでない、運用哲学や企業との対話、情報開示や受益者(投信保有者)に対する丁寧なコミュニケーションなどを挙げた人が多かったのが特徴です。

 投票したブロガーの皆さんのコメント(投票理由・評価など)は、表彰式の第2部でも一部発表されました。公式ホームページでは、それに加えて、1位から20位の投信に投票した皆さんのコメントがすべて掲載されています。
 どういう理由で、どういうところに注目して・惹かれて、その投信に投票したのかという視点は参考になるのではないでしょうか。

「年金大好き度テスト」の配布も

 今回、第1部では「かしこい投資家なら知っておきたい!公的年金3つのポイント」と題した、慶応大学商学部教授である権丈善一先生の講演も行われました。昨年は財政検証や、金融庁の報告書騒動もあり、公的年金保険に対する関心が高まりましたが、誤解が多いこともあり、正しい知識を知ってもらおうと企画されたものです。

 会場の参加者には「年金大好き度テスト」も配布されました。このテストでは公的年金保険の理解度を確認することができます。講演では、「公的年金は長生きなどのリスクに備える保険である」といった本質的なお話があり、参加者にも「投資だけでなく、年金など社会保障も併せて理解することが大事」だということがしっかり伝わったようです。

参考:「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 」公式サイト