こんにちは。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ新聞記者、はるちゃんです。

 消費増税が行われ、3カ月あまりが過ぎました。皆さんは、政府の「キャッシュレス・ポイント還元」を上手に利用していますか? 私も最大5%還元をフル活用しようと思っていたのですが、行動の範囲内に対象店舗が少なく、期待外れの状況です。そうした中、政府は2020年、新しいポイント還元を検討しています。今回は、マイナンバー(個人番号)カードを活用する新ポイント還元を紹介します。

 新ポイント還元制度は、景気対策のほか、マイナンバーカードとキャッシュレス決済の普及を目指しています。報道によると、カードを持っている人がスマホのアプリでお金をチャージして買い物すると、ポイントを還元する形になるようです。そして、驚くのはその還元率。入金2万円に対して5000円分のポイントをつけることを軸に検討しており、還元率は実に25%に上ります。消費増税対策は最大でも5%ですから、かなりの「大盤振る舞い」と言えるでしょう。

東京五輪後の景気対策を意識 開始時期を1カ月前倒しか

 当初は20年10月開始を想定していましたが、西村康稔経済再生担当相は1カ月前倒しして同9月から始める意向を示しました。東京五輪の終了後、急な冷え込みも予想される日本経済に対し、すき間のない経済対策を打ちたいというところなのでしょう。実施時期や還元率は今後、変更される可能性もありますが、20年内の制度実施は既定路線となっています。

 今回の新制度は、マイナンバーの普及も目指しています。皆さんはカードをお持ちですか? 16年1月に交付が始まったのですが、交付枚数は1700万枚余りで、普及率は14%にとどまっています。普及しない理由としては、当初から懸念されている個人情報の流出や一元管理への懸念などがあるのでしょう。