直近3カ月の楽天証券分類平均リターンランキング
続いて、投資対象市場や投資地域をさらに細かく分けて見てみましょう。
楽天証券分類、およそ250分類のなかから、値動きの傾向を把握しやすい分類を厳選し、上位・下位5分類の騰落率をまとめた結果がこちらです。
過去3カ月間の騰落率で大きく上昇した上位5分類は、
「ブラジル・中南米株式-為替ヘッジ無し」、
「ロシア・東欧株式-為替ヘッジ無し」、
「原油関連-為替ヘッジ無し」
「新興国株式(広域)-為替ヘッジ無し」、
「欧州株式-為替ヘッジ無し」
でした。
上昇した分類のなかで、目立った銘柄としては、
「BNYメロン・ブラジル・インフラ・消費関連株式ファンド」が+21.73%
「ロシア株式ファンド」が+16.74%、
「UBS原油先物ファンド」が+12.29%、
の上昇でした。
一方、大きく下落した下位5分類は、
「オセアニア債券-為替ヘッジ有り」
「先進国債券(広域・高格付)-為替ヘッジ有り」
「国内債券」
「欧州債券-為替ヘッジ有り」
「国内REIT」
です。
目立った銘柄としては、
「野村豪州債券ファンドAコース」▲1.86%、
「海外物価連動国債ファンド(為替ヘッジあり)」が▲3.34%、
「日本超長期国債ファンド」が▲1.51%、
の下落でした。
昨年(2019年)10月以降、米中貿易摩擦懸念の後退からリスク選好の展開が続き、11月まではリスク資産がおおむね堅調な動きとなりました。
11月の後半から12月前半にかけては、対中関税の発動期限を目前に様子見ムードが漂いましたが、米中貿易交渉が第一段階の合意に達したという報道を受け、年末にかけてリスク選好に拍車がかかりました。
2020年を迎えたとともに、米国とイランの対立激化により市場に緊張が走りましたが、足元の市場は落ち着きを取り戻しています。