投資信託の「足元の動向」をお伝えする楽天証券分類平均リターンランキング
当コンテンツでは、投資信託の値動きを投資対象別に分類した楽天証券分類平均インデックスを使い、各分類の騰落率をランキング形式でお届けします。今、上昇している分類、下落している分類を把握することで、今後の投資判断の参考にしましょう。
基本8分類の直近3カ月間の騰落率
まずは、分散投資の基本となる国内・先進国・新興国の株式・債券・リート(不動産投資信託)の基本8分類の騰落率を定点観測してみましょう。
2019年12月末を基準とした過去3カ月間の騰落率を見ると
「新興国株式(広域)-為替ヘッジ無し」、
「先進国株式(広域)-為替ヘッジ無し」、
「国内株式」、
「新興国債券(広域・新興国通貨建)-為替ヘッジ無し」、
「海外REIT(含む北米)-為替ヘッジ無し」、
「先進国債券(広域・高格付)-為替ヘッジ無し」、
の6分類が上昇しました。
一方、
「国内REIT」、
「国内債券」
の2分類が下落しました。
代表的なインデックスファンドで過去3カ月の動きを見ると、下図のように推移しています。
直近3カ月の楽天証券分類平均リターンランキング
続いて、投資対象市場や投資地域をさらに細かく分けて見てみましょう。
楽天証券分類、およそ250分類のなかから、値動きの傾向を把握しやすい分類を厳選し、上位・下位5分類の騰落率をまとめた結果がこちらです。
過去3カ月間の騰落率で大きく上昇した上位5分類は、
「ブラジル・中南米株式-為替ヘッジ無し」、
「ロシア・東欧株式-為替ヘッジ無し」、
「原油関連-為替ヘッジ無し」
「新興国株式(広域)-為替ヘッジ無し」、
「欧州株式-為替ヘッジ無し」
でした。
上昇した分類のなかで、目立った銘柄としては、
「BNYメロン・ブラジル・インフラ・消費関連株式ファンド」が+21.73%
「ロシア株式ファンド」が+16.74%、
「UBS原油先物ファンド」が+12.29%、
の上昇でした。
一方、大きく下落した下位5分類は、
「オセアニア債券-為替ヘッジ有り」
「先進国債券(広域・高格付)-為替ヘッジ有り」
「国内債券」
「欧州債券-為替ヘッジ有り」
「国内REIT」
です。
目立った銘柄としては、
「野村豪州債券ファンドAコース」▲1.86%、
「海外物価連動国債ファンド(為替ヘッジあり)」が▲3.34%、
「日本超長期国債ファンド」が▲1.51%、
の下落でした。
昨年(2019年)10月以降、米中貿易摩擦懸念の後退からリスク選好の展開が続き、11月まではリスク資産がおおむね堅調な動きとなりました。
11月の後半から12月前半にかけては、対中関税の発動期限を目前に様子見ムードが漂いましたが、米中貿易交渉が第一段階の合意に達したという報道を受け、年末にかけてリスク選好に拍車がかかりました。
2020年を迎えたとともに、米国とイランの対立激化により市場に緊張が走りましたが、足元の市場は落ち着きを取り戻しています。
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