源泉徴収票で具体的な金額を確認

 あなたは、会社から発行される源泉徴収票に、どのくらいの関心を持っていますか。とりあえずもらうだけで、内容を確認しないような人もいるでしょう。源泉徴収とは、私たちの給与から天引きして会社が所得税と復興特別所得税を払ってくれている仕組みのことです。

 個人個人の収入と所得、手取りの目安となる金額は、源泉徴収票を使って簡単に確認できます。毎月もらう給与明細と賞与明細でも確認できますが、年間を通して会社からもらった金額を確認できる源泉徴収票を使ったほうが便利です。

 年収と所得については、名称が異なるものの源泉徴収票に記載されている項目でそのまま確認できます。手取りを知るためには少々の計算の手間が必要です。

年収:支払金額

所得:給与所得控除後の金額

手取り:支払金額―源泉徴収税額―社会保険料等の金額(※1)

※1:厳密には住民税も引いた金額となる

 源泉徴収票には住民税分が記載されていませんが、「給与所得控除後の金額」から「所得控除の額の合計額」を引いた金額のおよそ10%として計算できます。住民税は賞与からは徴収されない仕組みとなっているため、給与明細に記載されている住民税の金額を12倍する算出方法でもよいでしょう。

 なお、所得税の控除と住民税の控除の金額は異なっています。また、住民税の金額は前年の所得により確定される仕組みとなっています。そのため、所得税には年末調整(※2)がありますが、住民税には年末調整がないのです。

※2:源泉徴収された所得税の過不足を12月に再計算する仕組み

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(MASAMI)

※この記事は2018年12月27日にマネラボサイトで公開されたものです。

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