年間騰落ランキングを考察

 いかがでしたか。2019年は日本企業の業績にマイナスイメージが漂っていたので、前半の主力大型株のランキングでは、アドバンテストや東京エレクトロンといった半導体関連のような「業績底入れへの期待感」という今年特有のテーマで上昇した銘柄もありました。

 しかし、それらを除くと挙げられるのが、「企業イメージの新転換」や「新たな目玉(話題)商品の登場」が好業績の背景にあった銘柄が目立ちました。

 また、目立ち始めたテーマとしては、「業界再編期待」や「親会社による上場子会社の完全子会社化」といったところが挙げられます。大手医薬品メーカーのほか、化学や小売、ネット企業に同様の動きが見られました。

 好業績銘柄が買われる動きは基本的な相場のイメージとしてはありますが、前述したこれらのテーマは相場の地合いに限らず市場でも好感されやすいものでもあります。これらを踏まえて、2020年に向けて投資対象の銘柄選定をする参考にしてください。