直近3カ月の楽天証券分類平均リターンランキング

 続いて、投資対象市場や投資地域をさらに細かく分けて見てみましょう。

 楽天証券分類、およそ250分類のなかから、値動きの傾向を把握しやすい分類を厳選し、上位・下位5分類の騰落率をまとめた結果がこちらです。

注:2019年11月末時点

過去3カ月間の騰落率で大きく上昇した上位5分類は、
トルコ債券-為替ヘッジ無し」、
国内株式
インド株式-為替ヘッジ無し」、
欧州株式-為替ヘッジ無し
ロシア・東欧株式-為替ヘッジ無し」、
でした。

上昇した分類のなかで、目立った銘柄としては、
トルコ債券オープン(毎月決算型)為替ヘッジなし)」が+20.51%
三井住友・スーパーアクティブ・オープン」が+24.09%、
イーストスプリング・インド消費関連ファンド」が+19.07%、
の上昇でした。

注:計測期間2019年8月30日~2019年12月6日

一方、大きく下落した下位5分類は、
金関連-為替ヘッジ有り
MLP-為替ヘッジ無し
インドネシア株式-為替ヘッジ無し
国内債券
先進国債券(広域・高格付)-為替ヘッジ有り
です。

目立った銘柄としては、
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)」▲6.30%、
米国エネルギー・ハイインカム・ファンド」が▲7.44%、
インドネシア成長株インカムファンド」が▲5.70%、
の下落でした。

注:計測期間2019年8月30日~2019年12月6日

 9月以降、米中貿易摩擦懸念の後退からリスク選好の展開が続き、11月まではリスク資産がおおむね堅調な動きとなりました。

 目下、市場の注目は12月15日に期限を迎えた対中関税が発動するのかどうかです。米中貿易交渉が一部合意に向かえば、このままリスクオンの環境が続きますが、合意がなければ一旦手じまいに転じる可能性があるでしょう。

 引き続き、資産分散に配慮しながらリスク選好の度合いを図ることが肝心です。