四季報を手に入れるタイミング

 金融商品取引法では決算日から45日以内に四半期報告書(有価証券報告書は3カ月以内)の情報開示を求めていますが、取引所は、それよりも少し前に決算短信による情報開示を求めています。

 その発表日が、上場企業の決算発表日であり、市場関係者の最大のイベント(多くの関係者は発表時間まで確認しており、その時間になると株価が乱高下する傾向にあります)。

 その為、決算発表日の少し前に『会社四季報』を手にすることが重要です。

 インサイダー情報がなくなり、市場の透明性が高まるほど、情報開示(決算発表)によるマーケットへのインパクトは大きくなります。つまり、四季報からの情報価値が上がります。

最後に

「会社四季報」は、業績予想が、どうだったか、過去の流れから見てどうか、この先どうなるのか、と銘柄を考えるきっかけをくれる宝庫です。なんとなくスクリーニングをして銘柄を選ぶのもよいですが、自分に合う銘柄を考えてはどうでしょうか。

 外国人の売買動向や証券アナリストの作成するレポートに注目が集まりがちですが、応援したい企業を見つけて中長期に投資できる個人投資家こそ、本来マーケットの主役になるべきです。

 上場企業を網羅した『会社四季報』で投資家の裾野が広がることを期待しています。

資産運用アドバイザー
           IFA 北田雅人
(株)アイ・パートナーズフィナンシャル所属外務員