1億円を目指すための積立方法

 例えば、30歳で貯蓄ゼロの状態から「65歳時に1億円の資産を目指す!」と決意したとします。単純には、運用を考慮せずに年間約290万円の貯蓄ができれば65歳時に1億円の資産が残ります。月当たり約24万円の積立が必要となる計算です。

 月24万円は無理だ!と感じられる方もいらっしゃるかもしれませんね。

 ただ、この月額24万円の積立は運用を考慮しない場合です。

 仮にリスクは伴いますが投資を含めた資産運用を活用し、毎月10万円を35年間4.5%で複利運用が達成できたとすると65歳時に1億円の資産が貯まります。

 30歳貯蓄ゼロと仮定しましたが、2017年11月に金融広報中央委員会が公表した「家計の金融動向に関する世論調査」による30歳代の二人以上世帯の貯蓄平均額は約470万円です。仮に1億円を目指そうと思い立った時点で手元資金に470万円ほどあると、毎月8万円を35年間4.4%で複利運用できれば65歳時で1億円達成です。

 いかがですか?

 皆さんの現在の家計や資産状況により1億円の目指し方は違ってきます。これまでのお話しには退職金は考慮していませんので、退職金額によってはさらに1億円までの道のりが近い方もいらっしゃるでしょう。

 意外と、ご自身の退職金には無頓着で、退職金があるのか、ないのかも知らない方は多いです。退職金の情報は会社の担当者に聞くと分かりますが聞き辛いという方も多いです。

 しかし、将来「1億円」を目指したいのであれば、確認しておくべき必須項目であると思いませんか?