資金の流動性

 今まではクロス取引などでは3日間資金が拘束され、その間は出金やその資金を使ってのIPO(新規公開株)の申し込みなどができませんでしたが、1日早くご自身のお金を動かせることになります。

 お金に働いてもらうために、資金をあちらこちらに動かして投資する方にとっては1日でも早く移動できるのはありがたいこと。資金の流動性が上がる今回の決済期間短縮は、機関投資家や証券会社はよりメリットが高いと思います。

NISA

 年末のNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)口座でのお取引は、来年の2020年分のつもりで12月25日にNISA銘柄を買うと2019年分とカウントされるので、気をつけてください。節税のつもりが残念な結果になってしまいます。

まとめ

 3営業日から2営業日に変更になっても、そう大きな影響はないように思います。現物や長期の保有者は、関係ない話かもしれません。ですが、こうした変更は流動性を高め、株式市場の活性化にも繋がります。システムで対応できるリスクは少しでも軽減し、機関投資家だけでなく、個人投資家にも公平で優しい株式市場であってほしいと思います。

 7月は優待銘柄もおよそ30銘柄と少ないので、それほど大きな影響はないかと思いますが、8月、9月は優待銘柄が充実しているので、8月28日(水)、9月26日(木)としっかりカレンダーにチェックを入れて、「うっかりさん」にならないように気を付けて取引しましょう。