人気トップ10銘柄の業績をチェック

 優待銘柄を選ぶ時、「優待内容」「配当利回り」だけで決める方もいますが、株式投資である以上、最低限、足元の業績はチェックしましょう。まず、人気トップ10の前期から今期にかけての連結営業利益の推移を見てください。

 前期、今期とは、すかいらーくHD、日本たばこ産業、日本マクドナルドHD、カゴメ、アンジェス、千趣会、ヤマハ発動機では、2018年12月期・2019年12月期のことです。本田技研工業、あおぞら銀行では、2019年3月期・2020年3月期のことです。イデアインターナショナルでは、2018年6月期・2019年6月期のことです。

6月優待人気トップ10の連結営業利益(あおぞら銀のみ純利益):前期実績と今期会社予想

出所:各社決算資料より作成。カゴメは今期からIFRS採用、前期とは会計基準が異なるので前期と今期の単純比較はできない。ここでは表面上の数字を比較して営業増益率としている。
今期とは本田技研工業・あおぞら銀行は2020年3月期、イデアインターナショナルは2019年6月期、他は2019年12月期
 上の表をご覧いただくと分かる通り、人気上位10社のうち、前期に続き今期も最高益更新を予想しているのは、2社(カゴメ・イデアインターナショナル)のみです。カゴメは、健康ブームの恩恵で野菜飲料などが安定的に伸びており、長期投資対象として適格と考えています。

  イデアインターナショナルは、最高益更新といっても、利益水準が低く、まだ収益基盤が安定しているとは言えません。
 それ以外は、最高益を更新していないので、成長性で注目できる銘柄はありません。ただ、安定高収益株として、注目できる銘柄はいろいろあります。1つずつ、コメントします。