人気トップ10銘柄の業績をチェック、4社が今期営業最高益を見込む

 優待銘柄を選ぶ時、「優待内容の魅力」だけで決める方がいますが、株式投資である以上、最低限、足元の業績はチェックしましょう。まず、人気トップ10の今期の連結営業利益(会社予想)を見てください。
 今期とは、5月決算銘柄では2019年5月期のことで、11月決算銘柄では2019年11月期のことです。

5月優待人気トップ10の連結営業利益と営業利益率:今期会社予想ベース

出所:各社決算短信より作成

 上の表で、見ていただきたいのは、以下3点です。
【1】    今期の営業利益(会社予想)が50億円以上か? 
【2】    今期、営業最高益を更新する予想か? 
【3】    今期の営業利益率(会社予想)が8%以上か?

優待投資は、短期投資ではなく長期投資になるので、収益基盤がどれだけ堅固か見る必要があります。そのために、上記3点をチェックしました。チェック結果は以下の通りです。

注:楽天証券経済研究所が作成

  まず、【1】を見てください。×がついている企業が8社あります。営業利益が50億円に届いていないということです。利益規模が小さいということ自体、長期的に収益が不安定になる可能性もあると考えるべきです。

 利益規模が小さくても、高い成長性が見込まれるならば、問題ありません。そこで、【2】を見てください。最高益更新予想は4社しかありません。

【1】と【2】に両方×がついている企業が4社(キャンドゥ・ハニーズ・イーサポート・大光)あります。利益規模が小さいのに最高益を見込んでいない企業には、私は、積極的には投資したくありません。

 次に重要なチェックポイントが【3】です。営業利益率が高いほど、一般的に収益基盤が堅いと言えます。ここでは、4社だけ○がついています。残りの6社は収益基盤が堅固とはいえません。