FXが体験できる「楽天FXデモ取引コンテスト」が3月に行われました。このイベントに有名FXトレーダー3名が参戦。実際の取引をお見せしながら、FXのテクニックをトウシルの読者にお伝えしていただきます。FXブロガーのゆったり為替さんの結果は? 前回の損失の挽回なるか? 戦略と全体総括をふまえお伝えします。

FXデモ トレード成果

【元手】5,000,000円→【先週】4,229,691円→
【結果】4,012,986円

ゆったり為替さん紹介記事はこちら>>

 

3週間のデモ取引では、下記の手法を採用しました。

時間軸:
1時間足を中心にして、日足も参照

トレード手法:
・ピンバーを主体に、補助線を使って取引
・MACDのダイバージェンスと呼ばれる形を元に取引

 

FXトレード(3/25~3/30)まとめ

取引通貨:ドル/スイス

 下のチャートは、ドル/スイスの1時間足です。この形から売りでトレードしました。

 なぜ売りから始めたかというと、下のチャートを見てください。

 ローソク足部分で、ジグザグと動くチャートの山と山を赤線で結びました。そして、その赤線に対応する部分で、MACDの山と山に線を引きました。

ローソク足部分の赤線の傾き:負
MACD部分の赤線の傾き:正

 下落トレンドでダイバージェンス(傾きの正負が反対)が発生しています。今後の下落を期待できます。そこで、MACDがマイナスに転換した部分(赤丸部分)で売ることにしました。

 

 さらに、下のチャートのように見ることもできます。いわゆる「ペナント」です。

 ペナントとは、レートの値動きが三角の旗の形に似ている事からそう呼ばれ、具体的には右肩下がりの上値抵抗線と、右肩上がりの下値支持線が同時に発生している状況のことを言います。

 チャートの形としては非常に注目される局面で、売り手と買い手がせめぎ合い相場が方向性に悩んでいる時に現れます。上(抵抗線)と下(支持線)の2本の補助線は最終的に交わっており、この形になるとき、為替レートが赤線を上方向または下方向に突き抜けると、その方向に進みやすいと言われています。MACDの動きから、下方向に進みやすいと判断できました。

 

 結果は以下の通りです。
 まず、補助線等を加えていないチャートをご覧ください。レンジになって、最終的に上方向に動きつつある様子が分かります。

 

 下は補助線等を加えたものです。

 赤の矢印部分で、売り取引を開始しました。そして右肩上がりの赤線は、ペナントの下側の線です。

 本来ならば、為替レートが赤丸あたりまで来た時に、逆指値注文を下方向に修正すべきです。しかし、今回はデモ取引ということで、逆指値注文を変更せずに成り行きを見守りました。

 MACDとペナントはどこまで有効か見てみよう、という意図です。

 

 結果は、チャート右端の白丸部分で損切りしました(▲34.8pips)。これは、仕方ありません。

 取引開始後は、逆指値注文を移動するくらいしか、やることがありません。相場の推移を見守るだけです。逆指値注文を移動しないと決めた場合は、相場の推移さえ確認しません。

 取引後に相場の推移を確認しても、損益が改善することはないからです。その間に、別の通貨ペアを調べたり、何か別のことをしたりする方が有意義です。

 というわけで、逆指値注文が約定して損失になったのは、メール通知で知りました。

 私のリアルトレードでも、ひとたびトレードを開始したら、ポジションを持っていること自体を忘れるようにしています。定期的にチャートを確認するときに、「あ、そういえばポジションを持っていたな」と気づくことがあるくらいです。