最近の優待事情

――最近人気の優待品は何ですか。

 クオカードが人気ですね。消費者向けの製品をつくるメーカーならPRを兼ねて自社製品の詰め合わせを贈ればいいのですが、そうでない会社はクオカードを選ぶことが多くなっています。理由は投資家に喜ばれるから。コンビニ、ドラッグストア、ファミレス、書店など使える店が多いので、いろいろな商品に替えることができます。現金に近い使い方ができて、現金よりもかさばらないところがいいのです。

――桐谷さんは売買に必ず指値を使うそうですね。指値の基準はどう決めているのですか

 年初来安値にこだわっているわけではありませんが、かなり辛く(買う銘柄はかなり安い水準、売る銘柄はかなり高い水準)設定しています。
※指値…希望する売買価格(買いの場合は上限価格、売りの場合は下限価格)を指定して発注する方法。

 

――それで約定するのですか。

 英国がEU(欧州連合)離脱を決めたときは20何銘柄が一気に約定しました。トランプさんが大統領に選ばれたときもそう。辛く入れていても、何かとんでもないことが起こると約定していきます。平穏な相場の時は、指値の水準に届かなくても、安い高いと判断できる水準なら注文を出します。私は以前、デイトレーダーのようなハラハラドキドキの売買をしていて1億円くらいの損失を出したので、今は優待銘柄を買ってのんびり優待生活を楽しんでいます。
※約定…株式取引などの売買が成立すること

 私にも経験があるのですが、デイトレードでもうけたりすると自分は上手い、天才ではないかと思いがちです。でもそれは錯覚で、バブル相場やアベノミクス相場に乗れただけ。いずれ相場から振り落とされると覚悟しておくべきです。

――優待銘柄も分散投資をすべきですか。

 優待銘柄投資も株式投資のうちですから、分散投資はしたほうがいいですね。一つの業種に偏ってしまうと、業種全体に波及するような悪材料が出たときに、全銘柄が値下がりしてしまいます。業種を分散しておけば値下がり分を他の業種の値上がり分でカバーできるかもしれません。

 でも私はこうも考えています。魅力のある優待品を用意している企業の場合、株価が値下がりして配当優待利回りが上がると、必ず買う人が出てくる。だから値下がりは一時的なもので終わる。そのためにも優待内容をきちんと調べる必要がありますね。

――銘柄を買うときは、株式評論家の意見を参考にしていますか。

 しませんね。日経平均が3万円になると豪語していた評論家がいましたが、まだ近い水準にも達していない。もし本当に3万円になるような相場が来るなら、優待株を買うより値上がりする株を買った方がいいし、確実に値下がりすることが分かっているのなら優待株を売った方がいいです。

 私は評論家の予想は外れるものと思っているし、明日の株式相場は誰にも分からないので、私は優待株を買って、優待人生を楽しんでいるのです

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