ボリンジャーバンドは、ジョン・ボリンジャー氏が開発したテクニカル指標で移動平均線の上下にダイナミック(動的)に変化するバンドを表示した代表的なテクニカル指標のひとつです。
ボリンジャーバンドが登場する前はバンド系の指標といえばエンベロープのようにスタティック(静的)な固定されたバンドが一般的でした。しかし、スタティックなバンドの場合、通貨ペアや時間枠が変われば、そのバンド自体の幅を変化させる必要があります。エンベロープを例にあげると、ドル円日足の場合、1〜3%程度の幅が適当ではありますが、それでも状況の変化に合わせてバンド幅を変えて見てあげる必要があります。さらに時間枠を1時間足、5分足と短くした場合にはもっと少ないパーセントにしないとチャート分析自体が成り立たなくなってしまいます。

(MARKETSPEED FXドル円・日足・エンベロープ20期間)
一方、ボリンジャーバンドはバンド幅がダイナミックに変化するため、単一のパラメータで全ての通貨ペア、時間枠に対応することが可能です。ダイナミックに変化させるため、ボリンジャー氏は著書の中で「20日単純移動平均線の上下に±2σ(シグマ、標準偏差)のラインで構成されるバンドを表示させる」と述べています。具体的な計算式には触れませんが、標準偏差を使うことで、一定期間(20日間)におけるデータの集まり(それぞれの終値)が平均値からどれくらい散らばっているのかを考慮したバンドを表示することが出来るわけです。

(MARKETSPEED FXドル円・日足・ボリンジャーバンド20期間)
このように、ボリンジャーバンドは為替相場における「トレンド」と「ボラティリティ」を示すテクニカル指標となっています。
次に標準偏差についても簡単に触れておきましょう。ボリンジャーバンドで使われる標準偏差は±2σを中心に、±1σと±3σを併用して使われることが多く、Market Speed FXでもデフォルトで3つの標準偏差によるボリンジャーバンドが表示されています。この3つの標準偏差は、正規分布で言えば以下のような信頼区間となります。
±1σ = 68.26%
±2σ = 95.44%
±3σ = 99.74%
20日間における±2σのボリンジャーバンドであれば、約95%の終値が上下のバンド内に収まっていると考えられます。しかし、これはあくまでも過去20日間ということで将来の価格が収まるということを示しているわけではありません。価格がバンドの位置にあるからといって、単純に買われ過ぎ、売られ過ぎというわけではないため、この点は勘違いしないようにしておきましょう。
つまり、価格とバンドとの位置関係を定義すると、価格が上側のバンドに位置している時、価格は相対的に高いことを意味し、価格が下側のバンドに位置している時、価格は相対的に低いことを意味しているということになります。
今回は初回ということでボリンジャーバンドの概念的な説明となりましたが、次回以降にボリンジャーバンドの具体的な読み方をする際、概念的な部分をきちんと押さえておくと理解が深まりますので今一度、ポイントをまとめておきます。
第1回のポイント
- ボリンジャーバンドは、「トレンド」と「ボラティリティ」を示す。
- ボリンジャーバンドと価格の位置は、価格の「相対的な高低」を示す。









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