2013(平成25)年1月11日
医薬品ネット販売規制を最高裁が違法と判断
2013(平成25)年1月11日、インターネットを通じた医薬品販売を一律に禁止する厚生労働省令を違法とする最高裁判決が下されました。ネット企業のケンコーコムとウェルネットの2社が、ビタミン剤など第3類医薬品を除き、副作用の恐れのある第1、2類医薬品のネット販売を禁じる省令は違法だと訴えたのが発端です。
政府は、ネット販売では医薬品の副作用情報の提供が不十分になるとの立場から、対面販売を義務付ける省令には合理性があると主張しました。しかし、最高裁は政府の主張を退け、ネット販売規制が職業活動の自由を制約する点も指摘しました。
2014年6月には改正薬事法が施行され、風邪や頭痛薬といった大衆薬のネット販売が可能になりました。医薬品の価格競争も起こり、消費者の利便性が高まりました。