2007(平成19)年1月9日

防衛庁が防衛省に昇格

  2007(平成19)年1月9日、防衛庁が防衛省に昇格しました。国土防衛の強化を目指した措置です。

 終戦から5年後の1950年、日本は米国の意向を受けて警察予備隊を組織。1952年の保安隊への改組を経て1954年に現在の自衛隊が発足しました。防衛庁はこの時に誕生した総理府(現・内閣府)の外局です。

 その後、およそ半世紀が経過した2005年、小泉純一郎内閣の下、防衛庁の「省」への昇格に向けた議論が本格化。政権を引き継いだ安倍晋三首相が翌2006年12月15日、関連法案を国会で成立させました。庁から省に昇格すると、内閣府を経由していた予算要求を独自にできるようになるほか、自衛隊員の士気向上にもつながるとされました。

 一方、防衛省の誕生による軍事大国化や防衛費の膨張を警戒し、野党を中心に反対の声が上がりました。2019年度の防衛予算案は5兆2,574億円と5年連続で過去最高でした。多いか少ないか議論の分かれるところですが、どちらの立場の人も世界の平和を願う気持ちは同じでしょう。

 

2007年1月9日の日経平均株価終値は

17,237円77銭