2008(平成20)年1月7日

PHS、NTTドコモが終了

  2008(平成20)年1月7日、NTTドコモがPHSサービスを廃止しました。簡易型携帯電話という位置付けで1990年代に急速に普及したPHSですが、携帯電話の高機能化に押され、役目を終えました。

 1993年に東京都と札幌市で実験がスタート。1995年にはNTT系のNTTパーソナルなど3グループがサービスを始めました。基地局の設置コストの安さを反映した低料金が受け、若年層の間で「ピッチ」の愛称で親しまれました。ノートパソコンに挿入するデータ通信カードでも小型軽量のPHS端末が人気でした。

 ただ、サービス区域がある程度の人口密集地に限られたほか、通話が途切れやすい欠点がありました。大容量・高速データ通信に向かないなどの点は、スマートフォン全盛の今となっては決定的な弱点です。

 現在、病院内でPHS端末が利用されています。PHSの出力は携帯電話より小さく、医療用精密機器の誤作動を起こさないためです。

 

2008年1月7日の日経平均株価終値は

14,500円55銭