1982(昭和57)年9月2日

国鉄、リニアモーターカーで初の有人走行

 1982(昭和57)年9月2日、旧国鉄が宮崎県日向市の実験線でリニアモーターカーの有人走行に成功しました。鉄道の高速化に展望が開けた画期的な日です。

 リニアモーターカーは磁石の反発・吸引する力を利用して車体を浮かせて走行します。レールの上を鉄の車輪が転がる現行方式の鉄道に比べ、摩擦が小さい分だけスピードを出しやすくなる利点があります。

 日本では1963年から鉄道総合技術研究所が本格的な研究を開始。1979年12月には無人走行で時速517キロの世界記録を作ります。その後、日本とドイツが抜きつ抜かれつの記録更新競争を展開しますが、現在の世界最高速は2015年に日本が出した時速603キロです。

 1990年には山梨県の実験線が着工し、2014年12月には東海道新幹線の代替ルートと期待される中央新幹線計画のうち、東京・名古屋間の工事が始まりました。開業は2027年が目標です。

 

1982年9月2日の日経平均株価終値は

7,125円91銭