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損切り?塩漬け?下落局面で成功するためには
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

損切り?塩漬け?下落局面で成功するためには

2018/8/3
・7月前半の急落、しっかり乗り越えられましたか?
・「損切り不要」論者の言い分はこうだ
・損切り不要の「前提」が成立するかどうかがポイント
・ナンピン買いによる損切り回避は「論外」
・損切りすれば利益の拡大につながる
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 株式投資で大きく負けないためには、損切りで損失拡大を食い止める必要があります。でも「損切り不要」の声も少なくありません。一体どちらが正しいのでしょうか?

 

7月前半の急落、しっかり乗り越えられましたか?

 日本株は7月5日を底値に、反発局面に入っています。まだまだ本格上昇には程遠いものの、強い銘柄はすでに高値更新を続けています。

 一方、弱い銘柄は7月上旬の株価下落で年初来安値を更新するばかりか、その後の反発力も弱いままです。下降トレンドにとどまっているものも少なくありません。

 皆さんは、7月前半までの株価下落局面をしっかり乗り越えられましたか? もちろん、その間株価が大きく値下がりしているわけですから、プラスで乗り切ることなど無理な話です。重要なのは、できるだけ小さな損失で乗り切ることができたかどうかです。

 小さな損失で乗り切るためには、適切なタイミングで損切りを実行する必要があります。それにより、損切りした後に株価がいくら下落しても、ダメージを回避することができます。

 でも、もし7月前半までの株価下落を、保有株を売却せずずっと持ち続けて耐え忍んだ場合、かなりの含み損になってしまっているのではないでしょうか?

 

「損切り不要」論者の言い分はこうだ

 適切なタイミング、筆者であれば25日移動平均線を割り込んだときに損切りを実行することで、必要最小限の損失に収めることができます。

 でも、ちまたには「損切りは不要だ」と唱える人も少なくありません。筆者は絶対に損切りが必要だと考えていますし自身でも実行しています。また、筆者の周りで成功している個人投資家の中に、損切りを行っていない人は誰一人としていません。

 今回は、「損切り不要論」の論拠を確認し、それに対して問題点を指摘することで、損切りの必要性を説いていきたいと思います。

「損切り不要論」の最大の論拠は、「保有を続けていれば株価は戻る」というものです。確かに30年前にバブルが崩壊するまでは、どんな銘柄も右肩上がりに上昇していましたからあながち間違ってはいませんでした。

 しかし、バブルが崩壊してそれ以降はその考え方は成立しなくなりました。現に多くの銘柄が、バブル高値よりはるかに低い株価で今でも低迷したままです。さらにはアベノミクス相場が始まった2013年以降は株価の二極化が進み、株価が全く上昇しない、または、下降している銘柄もあります。

 

損切り不要の「前提」が成立するかどうかがポイント

 このような反論をすると、次に出てくるのは、「それは銘柄選択が誤っているからだ。将来株価が上昇する銘柄を選べば問題ない」という論拠です。確かにそうかもしれないと思う方も少なくないかもしれません。

 しかし、筆者に言わせればそれは「理想論」にすぎません。確かに株価が長期間にわたって上昇を続けている銘柄も数多くあります。そうした銘柄を選ぶことができれば、買ってから株価が下がっても放置しておけば、やがて買い値を上回ることになるでしょう。

 でも問題は、本当に私たち個人投資家が「将来株価が上昇する銘柄を選ぶことができるかどうか」です。

 実際私たちは、「将来株価が上昇する」と思って株を買っているわけです。ところが現実は、株価が下落して塩漬け状態になって手も足も出ない人が多数存在します。

 個人投資家がプロ投資家のように銘柄選択の精度を高めることができるならば別ですが、残念ながらそれは非常に難しいでしょう。「将来株価が上昇する銘柄を選べば損切りは不要」というのは、長年株式投資を実践している筆者からすれば、実現不可能な絵空事にすぎないのです。

 

ナンピン買いによる損切り回避は「論外」

 また、損切りを避けるためにナンピン買いを推奨する人もいます。これは非常に危険な考え方です。

 安易にナンピン買いをするという行為は、株式投資を甘く見ているとしか言いようがありません。確かにナンピン買いが成功すれば、それをしないよりも小幅な反発で損益をプラスマイナスゼロまで持っていき、損失を回避することができます。でもそれは、「成功すれば」の話です。

 業績や相場環境が悪化すれば、株価が3分の1、5分の1、10分の1以下に下落する場合もあるのです。ナンピン買いを何度しても株価が下落して含み損が拡大し続ける「ナンピン地獄」です。こうなれば、塩漬け株が増える一方です。そのうち投資資金も枯渇して、何もできなくなります。

 筆者は「ナンピン買いを繰り返して含み損が膨らみ、どうしてよいか分からない」という悩みを数多くの個人投資家から聞いています。ナンピン買いせずに損切りしていれば、その悩みは全て解決していたはずなのに、非常に残念なことです。

 

損切りすれば利益の拡大につながる

 いかがでしょうか。「損切り不要」論が理想の空論に近いものであることが、お分かりいただけましたでしょうか。

 損切りをした後も株価の下落が続ければ、下落が止まるまで手を出さなければ損失は拡大しません。逆に損切り後株価が上昇に転じれば、買い直せばよいだけです。こんな単純なことなのに、なぜほとんどの個人投資家ができないのか、不思議でなりません。

 そもそも、損切りせずに保有を続けたり、ナンピン買いを続けたりするのは、資金効率の面からみれば最悪の選択です。なぜなら、株価が弱い銘柄を持ち続けることになるからです。

 そうではなく、株価が値下がりした弱い銘柄はさっさと損切りして、上昇トレンドにある強い銘柄に乗り換えて、株価上昇の恩恵を受けるべきなのです。それが、長い目で見れば利益の拡大につながるからです。

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