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IPO株が上場してからの投資「セカンダリー」。ここに注意!
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

IPO株が上場してからの投資「セカンダリー」。ここに注意!

2018/6/22
・IPO株の抽選に外れたら検討するのが上場後の「セカンダリー」
・2018年4月のIPO銘柄・その後の株価の動きは?
・上場後のIPO株の動きは3種類・現実的な対応は?
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高い勝率で魅力的ながら、なかなか当たらないのがIPO(株式の新規公開)株の抽選。そこで考えられるのが上場後のIPO株への投資です。でも気を付けないと大やけどを負うことも……。

 

IPO株の抽選に外れたら検討するのが上場後の「セカンダリー」

 前回のコラムで、IPOの基礎知識や申し込み方法などについてお伝えしました。IPOに当選すれば非常に高い確率で利益を得ることができるのは事実です。

 でも実際は、個人投資家がIPOに当選するのは至難の業ですし、IPOの申し込みや資金移動なども結構煩雑です。資金が拘束されて一定期間自由に使えなくなるところもデメリットです。
 意外と「労多くして実りなし」ということにもなりかねないというのが正直なところです。

 そこでIPOに外れた場合の選択肢として考えられるのが、「上場した後に新規公開株を買う」というものです。このことを「セカンダリー」と言ったりもします。

 実はこのセカンダリー投資、思った以上にリスクが大きいのです。気を付けて行わないと大きな損失を被りかねません。
 そこで今回のコラムは、IPO株を上場後に買う「セカンダリー投資」の注意点をお話ししたいと思います。

 

2018年4月のIPO銘柄・その後の株価の動きは?

 まず、前回のコラムでご紹介した、2018年4月にIPOが行われた銘柄につき、初値と現在(2018年6月15日終値)を比較してみましょう。

コード 銘柄名 初値 6月15日
9272 ブティックス 3,210 5,100
4381 ビープラッツ 10,000 12,410
6575 ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス 3,600 3,315
6574 コンヴァノ 2,189 2,135
4382 HEROZ 49,000 20,730
7323 アイペット損害保険 4,500 3,735
6577 ベストワンドットコム 14,830 11,470
6578 エヌリンクス 3,780 2,596

 

 これをみると、現在の株価が初値を上回っている銘柄は2銘柄しかありません。残りの6銘柄は、現在の株価が初値を下回っています。中でも、HEROZは初値の半値以下の株価ですし、エヌリンクスも初値から30%以上も値下がりしています。

 このように、上場後、多くのIPO株の株価は値下がりする傾向にあります。特に、初値を付けた後すぐに株価が大きく値下がりする銘柄が多く、「初値天井」と呼ばれます。

 なぜこのような動きになってしまうのでしょうか? IPO株は将来の高成長の期待を集めて上場します。その期待感の高まりから、買いの需要が膨らみ、「あるべき株価よりもかなり高い株価が初値でついてしまう」からではないかと考えられます。

 

上場後のIPO株の動きは3種類・現実的な対応は?

IPO株が上場した後の株価の動きは大きく分けて3種類あります。
(1)上場後、そのまま株価が順調に上昇する
(2)上場直後に高値をつけ、その後は大きく下落したまま株価が低迷
(3)上場直後に高値をつけ、大きく下落するも下げ止まり再度上昇に転じる

 もちろん、(1)の動きをする銘柄を見つけて投資したいですよね。そして、(2)の動きをする銘柄への投資は避けたいものです。でも、筆者の感覚からすると、個人投資家が、上場後(1)~(3)のどの動きになるかを事前に予測することは極めて困難です。

 その観点からすれば、現実的には下記の点に注意して上場後のIPO株投資をすべきです。

・上場直後にIPO株を買うことは、直後の急落などリスクが非常に高いことを認識する
・株価のトレンドが明確になってから売買の判断をする

 

上場後のIPO株投資、筆者ならこうする

 この点を踏まえ、筆者は次のような考え方で上場後のIPO株投資を行っています。

 まず上場直後は25日移動平均線が存在しないので、株価のトレンドを客観的に見極めることは困難です。
 したがって、25日移動平均線が表示されるまではトレンドが不明なので基本的には手を出しません。25日移動平均線が表示されてからは、25日移動平均線を株価が上回ったら新規買いする、という戦略を実行します。

 この方法だと、上場後、そのまま株価が順調に上昇するという(1)のケースに対応できません。でも筆者はそれでよいと思っています。

 IPO株の中には、上場直後に高値を付けた後、株価が5分の1、10分の1以下にまで値下がりしてしまうものも少なくありません。一方、上記(1)のような動きをする銘柄は少数派です。

 そのため、(2)の動きをする銘柄への投資を回避しつつ、(3)の動きをする銘柄をターゲットにしていきます。実際、上場直後から株価が下落するものの、しばらくすると持ち直し、そこから株価が大きく上昇する(3)の銘柄も結構あります。

 上場直後から株価が上昇してしまう(1)の銘柄については、押し目や調整局面はやがてやってきますから、その時に買えばよいと思っています。

 多くの個人投資家が、IPO株は上場後も順調に上昇するはずと思って上場直後に買っています。その結果、逆に上場直後から株価が大きく下落し、あっという間に多額の含み損を抱えてしまうケースが多々あります。
 筆者は、IPO株の上場後の投資は、こうした上場直後からの株価の大きな下落を回避することこそが、大きな失敗をしないためには重要だと感じています。

 玉石混交かつ、上場直後は割高感もあるIPO株、「いかにして大きく利益をあげるか」だけでなく、「いかにして大きな損失を回避するか」も考慮した戦略を実行することが重要です。


 

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