本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(5月22日)
21日のドル/円の終値は111.03円
前営業日に比べ0.27円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは、「晴れ」です。
- USD:ムニューシン米財務長官「長期的には強いドルが米国にとって有益」
- USD:ポンペオ米国務長官「イランに対して史上最強の制裁」
- USD:トランプ米大統領、反米左翼政権誕生のベネズエラに対して新たな制裁検討
- JPY:4月貿易収支6,260億円の黒字、予想上回る。内訳は輸入の大幅減。輸出は低迷
- EUR:イタリアの「五つ星運動」と「同盟」が、次期首相に大学教授のコンテ氏を推薦
- GBP:ロンドンFT指数が過去最高値。ポンド安も追い風
- TRL:トルコリラ/円が史上最安値を更新
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:111円台で高値更新
週明けもドル買い/円売りのテーマは続き、ドル/円は110.82円を安値に、東京時間夕方には111.39円まで高値を更新。その後はもみ合いとなって、終値は111.032円でした(チャート1)。
米長期金利が3%を超えたのとは対照的に、日本では4月のCPI(消費者物価指数)が予想を下回るなど、国内金利が高くなる要素は見当たらず、日米金利差拡大の思惑でドル買い/円売りが進んでいます。
トルコリラ/円:史上最安値を更新
トルコリラ/円は、24.08円まで下げて再び史上最安値を更新。トルコ中央銀行が十分な通貨防衛策をとることができないと見切ったマーケットがトルコリラ売りを再開しました(チャート2)。
また、同国の財政政策や経済全般を担当し、マーケットからの信頼も厚いシムシェキ副首相が退任するとの噂もトルコリラ売り材料となっています。
今週の注目イベント
米6月利上げのヒントは?ECBは緩和政策を継続?そして英経済は…
22日:FOMC議事録、ECB議事録、英CPI
1. FOMC議事録(23日)
FOMC(米連邦公開市場委員会)は5月の会合で利上げを見送りましたが、FOMC議事録には、米経済成長とインフレ見通しに対するメンバーの自信が示されることになるでしょう。
マーケットの関心は、FOMCが予定通り6月に利上げを決めるのかということ。ただし、現在織り込んでいる以上のデータが議事録から出てくる可能性は低く、ポジティブ、ネガティブのどちらも大きなサプライズはないと予想されます。
2. ECB理事会議事録(24日)
ECB(欧州中央銀行)は4月の会合で政策金利を含めた金融政策を現行水準に据え置きました。欧州の第1四半期の経済データは弱めで、ECBは量的緩和の終了時期を9月以降に延長する可能性が高まっています。
欧州の経済減速は一時的なのか、それとも第2四半期も続くのか、緩和縮小の終了時期はどこまで後ずれするのかを探ることが、今回の議事録のポイントです。
3. 英2月CPI(23日)
4月のCPIは前年比2.5%で前回と変わらずの予想。BOE(英国中央銀行)は、5月の利上げを見送った大きな理由として消費の下方リスクの強まりを挙げました。
今週はCPIのほかにも、小売売上高(24日)、1~3月期GDP(国内総生産・改定値)(25日)など英国の重要指標が多く発表されますが、景気減速が鮮明になればポンド/ドルが年初来安値をさらに更新するリスクが高まります。
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。