本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(5月9日)
9日のドル/円の終値は109.72円
ドル/円は米長期金利と共に3日の高値に迫る109.83円まで上昇。終値もほぼ同水準を維持しました。前営業日に比べ0.59円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは、「晴れ」です。
- NZドル:RBNZは、政策金利を1.75%に据え置き
- NZドル:「緩和的な金融政策を当面の間続ける」 = RBNZ声明
- ドル:アトランタ連銀総裁「減税効果の期待は、貿易戦争の不安で相殺された」
- ユーロ:連立政権不成立でイタリアは再選挙へ。早くて7月、遅ければ来年
- スイスフラン:イタリアの政治混乱嫌い、スイスフランがユーロに対して上昇
- NY株:24542.54ドル(182.33ドル)
- 原油先物:71.14ドル(+2.08ドル)2014年11月以来の高値
- 米長期金利:10年債利回り3.004%(+0.028%)
- 金先物:1313.00ドル(▲0.70ドル)
- ドル/円1カ月インプライドボラティリティ: 6.75% (+0.05%)
本日の注目通貨
ドル/円:ドル買い/円売り強まる
トランプ大統領が8日、イラン核合意の離脱を表明したことが地政学リスクの懸念を強めましたが、株式市場は冷静でした。米10年債利回りが再び3%を超える水準に強含むと、ドル/円は109円を安値にして東京時間から上昇を始め、NY時間には109.83円まで上昇。3日につけた109.88円に迫りました(チャート1)。
マーケットが平静でいられるのは、米国の対イラン制裁までに6カ月の猶予期間が設けられていることも理由です。最初に強い態度に出て譲歩を引き出すというのは、メキシコの壁、NAFTA(北米自由貿易協定)、追加関税、対北朝鮮などでおなじみのトランプ戦略。イランとの交渉はこれからが本番になります。
トルコリラ:過去最安値を更新
トルコリラは対ドル、対円で過去最安値を更新。対円では一時24.976円まで売られました。
背景には、米国の対イラン制裁の影響による原油価格の上昇が輸入依存度の高いトルコ経済にとってマイナスということや、シリアを含めた中東の地政学リスクの高まりの象徴としてトルコリラが狙われたことがあります。
また米長期金利の上昇で新興国への投資の魅力が薄れ、海外からのマネーの流入が細ることも、財政赤字を抱えるトルコにとっては大きな痛手です。
この日はトルコのエルドアン大統領が、経済関係当局者を緊急招集してミーティングを開いたとのニュースで25.77円まで持ち直しましたが、トルコリラの反発は一時的との見方が大勢。リラ安防止のために大幅な利上げに踏み切れるかどうかが焦点となりますが、エルドアン大統領は利上げには反対の立場です。
NZドル:RBNZは当面利上げなし
RBNZ(NZ準備銀行)は、政策金利を1.75%に据え置き。決定は予想通りで、声明では「緩和的な金融政策を当面の間、続ける」ことが示されました。オアRBNZ総裁は「利上げも利下げも、両方の可能性がある」と発言しましたが、マーケットは利上げは当面ないと考えていて、NZドルが売られました。
本日の注目イベント
10日:BOE(英国中央銀銀行)政策金利、米CPI(消費者物価指数)
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。