本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(4月10日)
10日のドル/円の終値は107.19円。
前営業日に比べ0.45円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは、「晴れ」です。
- ドル:習近平中国国家主席、米国批判せず、歩み寄り姿勢。 ドル/円107円台へ上昇
- ドル:米ホワイトハウス「中国の発言は、貿易問題の解決を前進させる」
- ドル:米国は中国の貿易赤字500億ドル削減提案を拒否、ハイテク分野の交渉が難航
- ユーロ:ノボトニー・オーストリア中央銀行総裁「ECB(欧州中央銀行)は債券購入を年内に終了させる」と発言。 ユーロ/ドル1.2377ドルまで上昇
- ユーロ:ECB報道官「ノボトミー発言は、ECBの公式見解ではない」。 ユーロ/ドル1.23ドル前半へ下落
- ポンド:マカファーティMPC(BOE金融政策委員会)委員「BOE(イングランド銀行)は利上げを遅らせるべきではない」 と発言。ポンド/ドル1.4188ドルまで上昇
- 豪ドル:3月NAB企業景況感が予想以上に悪化
- 原油:IEA(国際エネルギー機関)「鉄鋼関税は、米国の原油生産と輸送に影響を与える」原油価格は上昇
- NY株:大幅続伸。24,408.00ドル(+428.90ドル)上昇幅は一時500ドルを超える。
- 原油先物:続伸。65.51ドル(+2.09ドル)
- 米長期金利:10年物利回り2.800%(+0.022%)
- 金先物:1,345.90ドル(+5.80ドル)
本日の注目通貨
ドル/円:米中貿易戦争の不安やわらぐ
中国の習国家主席は、この日アジアのダボス会議ともいわれる、ボアオ・アジアフォーラムで演説を行い、自動車関税の引き下げを表明するなど、中国の市場開放に積極的な姿勢をアピールしました。トランプ米大統領の1,000億ドルの追加関税に対して批判めいたことは口にせず、逆に歩み寄りの姿勢を明らかにしたことでマーケットに安堵感が広がりました。
ドル/円は、東京時間の106.62円を安値に上昇。しかし107.39円までと雇用統計後の高値(107.46円)を超えることはできませんでした。リスクモードが好転したわりには上値が重いといえます(チャート1)。
IMM:投機家は円高志向強める。円売り(ドル買い)ポジションが急減
海外の投機家の相場観を知るためのデータとして有名なIMM通貨先物ポジション。このIMM(CME<シカゴ・マーカンタイル取引所>にある国際通貨市場)のドル/円のポジションに今、変化が起きています。4月3日のレポートによると、ネットの円売りポジションがついに反転して、円の買い持ち(ドルの売り持ち)の枚数が、円の売り持ち(ドルの買い持ち)の枚数よりも多くなったのです(チャート2)。
ネットの円買い(ドル売り)ポジションは+3,572枚とまだ小さなサイズで、ポジションが中立状態に戻ったというべきかもしれません。とはいえ、2016年11月29日の週から続いてきた円売り(ドル買い)ポジションがなくなったことは、ドル/円に対する投機家の相場観が変わった重要なサインとして見逃せません。
前回、円のポジションが買い持ちから売り持ちに転換したのは、トランプ氏が大統領選挙に勝利して、ドル/円が101円台から17円も円安に動いたときのことでした。
IMMのポジションが反転したからといって、すぐにマーケットが円高に動くことはありませんが、長期的に見ると、IMMのポジションの傾きとマーケットの動く方向が一致する傾向が多く見られます。だからこそIMMポジションが、常にマーケットの注目を集めているわけです。
本日の注目イベント
11日:米CPI、FOMC議事録
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。