今日のレンジ予想
毎ヨミ!FXマーケットニュース(4月2日)
2日のドル/円の終値は105.91円。
前営業日に比べ0.35円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは、「雨」です。
- 円:3月日銀短観、景況感が2年ぶり悪化
- 円:日米首脳会談は17~18日。北朝鮮問題を中心に話し合い
- ドル:中国が米国に対して128品目最大25%の報復関税
- ドル:3月製造業ISMは59.3、予想下回る
- ユーロ:イースターのため欧州の主要市場は休場
- NY株:大幅下落。23644.19ドル(▲458.92)一時758ドル安まで
- 原油先物:63.01ドル(▲1.93)
- 米長期金利:10年物利回り2.737%(▲0.002)。2ヵ月ぶり低水準
- 金先物:1346.90(+19.6)
今週の注目イベント
RBA政策金利、欧州HIICP、英欧PMI、そして米、加失業率
4月の第1週は、指標ラッシュで忙しい週になりそうです。
今週のハイライトは6日の米雇用統計。非農業部門雇用者数の予想は、+18.9万人で前月(+31.3万人)に比べて伸びは鈍化しますが、失業率は4.1%から4.0%へ一段と低下。また注目の平均労働賃金は、製造業、教育関係、食品サービスなど、幅広い分野の強さを反映して前月比+0.2%に上昇の予想。
カナダの雇用データはおおむね横ばい。失業率は2.8%で変わらず、雇用者数は+2.00万人の予想。カナダは、最近の経済データが強弱入り混じり、BoC(カナダ銀行)の次回利上げ時期の予想が難しくなっています。そのため今回の雇用データは重要といえます。
RBA(豪州準備銀行)は、3日の政策会合で政策金利を現行の1.5%に据え置く見通し。米中貿易戦争が豪経済に与える影響について、RBAが声明で懸念を示す可能性もあります。
欧州では、4日の欧州HICP(消費者物価指数)が重要。ソフトデータと呼ばれる景気指数の発表も多く、米国では4日にISM、欧州と英国では、3日と5日にPMI(購買担当者指数)の発表があります。
欧州では最近の指標が冴えず、景気がピークアウトを迎えたとの心配もあります。一方、英国はEU(欧州連合)離脱の移行期間に一応の決着がついてポンドに追い風が吹いていますが、PMIはやや弱めの予想。
経済指標過去データはこちらをチェック!
今日の注目通貨
ドル/円、新年度はドル売りでスタート
週明けの東京市場はイースターマンデーと重なり、ドル/円は106.30円前後で動意がありませんでした。動きが出たのはNY市場。106.45円を高値に106円を下に抜けて、一時105.65円まで大きく下落。その後反発しましたが106円に戻る力はなく、105円台で新年度初日の取引を終えました(チャート1)。
3月のドル下落の大きなきっかけとなったトランプ大統領の鉄鋼、アルミ輸入関税。今度は、中国が128の米国製品に対して最大25%関税を実施することを発表。米中貿易戦争拡大を嫌気して、NY株式市場はFANG株を中心に下落。ダウ平均株価とS&Pは、2016年6月のブレグジット後初めて200日移動平均を下回り、テクニカル面からも先安観を強めています。
ユーロ/円
ドル/円の下落でユーロ/円も冴えず、一時130円割れ(チャート2)。
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「曇り」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「曇り」80日でした。
2018年3月19日より、ご愛読いただいておりました連載「FXデイリーチャート」と、連載「デイリー為替情報」が合体し、新連載「毎ヨミ!為替Walker」としてリニューアルしました。これまでのバックナンバーはこちらよりご覧ください。