ドル/円大幅上昇107円。月末ドル需要と地政学リスク後退で

今日のレンジ予想

 

毎ヨミ！FXマーケットニュース（3月28日）

28日のドル/円の終値は106.85円でした。

　前営業日に比べ1.51円のドル高/円安になったので、今朝の天気マークは、「晴れ」です。

　欧米の市場は、今日が実質的な月末。明日から月曜までは、イースター休暇のため海外市場のほとんどが休場になります。市場参加者が減るなかで月末、休暇前のポジション調整のフローも予想され、必要以上にレートが変動するリスクがあるので注意が必要です。また今の動きが必ずしも来月の相場の方向を示すともいえません。

• ドル：10～12月期GDP確報値は予想上回る+2.9％（前期比年率）
• ドル：トランプ大統領「北朝鮮への経済制裁は続ける」
• 円：6月に日朝首脳会談の可能性
• 円：NY市場で107.01円まで円安。地政学リスクが後退
• ユーロ：SEK（スウェーデンクローナ）が対ユーロで年初来安値
• ポンド：ブレグジットまで残り1年に
• 南アランド：SARB（南ア準備銀行）政策金利を6.50％に利下げ。マーケットは一段の利下げを予想
• NY株：小幅下落。23,857.92ドル（▲9.29）
• 原油先物：続落。64.38ドル（▲0.87）在庫が164.3万バレルの積み増し
• 米長期金利：10年物利回り2.781%（△0.006）
• 金先物：ドル高で下落。1週間ぶり安値。1330.00（▲17.90）​

 

今日の注目通貨

ドル/円、107円台まで大幅上昇

　この日のドル/円は、東京時間オープン後の105.32円を安値に力強く上昇を続け、NY時間の午後には2週間ぶり以上の水準となる107.01円まで上昇。5月の米朝首脳会談の開催に続いて、6月に日朝首脳会談の可能性で、地政学リスク解消の期待が強まりました。

　テクニカル的には、3月の高値/安値の半値レベルの105.95円を上抜けできたこともドル買いに弾みをつけました。ただ、イースター前の一時的な動きという可能性もあるので、この水準で値固めができるかどうか、まだ見守る必要があるでしょう。今日の上値メド（レジスタンス）は108.09円、下値メド（サポート）は104.70円。

 

ユーロ/円

　クロス円は上昇。ユーロ/円はしかし、ユーロ/ドルが1.2300ドル割れまで下げていることで、132円手前で足踏み（チャート２）。

ポンド/円

　ポンド/円は150.60円まで上昇して3月の高値を更新しました（チャート３）。

 

本日の注目イベント

英国10～12月期GDP発表

　本日は英国の10～12月期GDP（国内総生産）確定値の発表があります。

　経済指標過去データはこちらをチェック！

 

◎天気の判定基準とは？

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

･「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

･「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

･「曇り」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「曇り」80日でした。

 

2018年3月19日より、ご愛読いただいておりました連載「FXデイリーチャート」と、連載「デイリー為替情報」が合体し、新連載「毎ヨミ！為替Walker」としてリニューアルしました。これまでのバックナンバーはこちらよりご覧ください。
 

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