今朝(3月7日)の市場概況

ドル/円:値頃感の買いも入り、106円台に戻す

 トランプ大統領の経済顧問トップで国家経済会議の委員長であるコーン氏の辞任のニュースを受けて、ドル/円は東京市場の早朝に105.46円まで急落しました。

 コーン氏は、トランプ大統領の保護主義政策を阻止できる最後の人物といわれていました。残る首脳陣はイエスマンばかり。ムニューシン財務長官は、関税の悪影響はないとの立場を表明しています。

 貿易摩擦の拡大懸念がドルの下落につながったのですが、105.50円近辺が底固いことを確認したドル/円は海外時間には買い戻され、NY時間は106.21円まで回復。終値は106.071円(前日比-0.045円)でした。

 ドル/円の上値はさらに重くなったとの見方が増えています。株式市場の不安定が続くなかで、トランプ関税で、マーケットの目線はドル安に向いています。戻りがあっても、売り場を提供するだけに終わりそうです。週末には米雇用統計も控えています。

 

 

ユーロ/ドル:今夜、ECB会合 

 イタリア選挙が終わり、ドイツではついに大連立政権が誕生。欧州の政治問題はいったん決着して、ユーロ/ドルは、1.2444ドルまで上値を拡大。次は金融政策が焦点。ECBは今夜、政策会合を開きます。

 

 

豪ドル/ドル:堅調

 RBA(オーストラリア準備銀行)は今週、政策金利の現状維持を決定。この日発表の10~12月期GDP(国内総生産)は、前年比が予想を下回りました。豪ドルにとってこれといった支援材料はありませんが、ドル安の動きで0.7800ドルを維持しました。豪ドル/円も83円台をかろうじてキープ。(チャート3,4)