今朝(3月7日)の市場概況

ドル/円:保護貿易加速で105円台に再突入

 早朝の東京市場で、ドル/円が急落。NY市場の終値106.11円から60ポイント超も下げ、一時105.46円まで下落しました。

 理由は、NEC(米国家経済会議)の委員長であるコーン氏の辞任の意向を示したこと。コーン委員長はトランプ政権の経済政策の中心人物であり、また鉄鋼、アルミへの関税に強く反対していました。コーン委員長の辞任は、鉄鋼、アルミへの関税実施の可能性が高まったことを意味します。

 火曜日のマーケットでは、関税見送り観測が出てドル/円は106円台で支えられていましたが、楽観的ムードが吹き飛び、マーケットは再びドル/円の安値更新を強く意識するようになっています。

 

 

ユーロ/ドル:1.2400ドル台に戻す

 イタリア選挙が終わり、ドイツではついに大連立政権が誕生。問題が全部クリアしたわけではありませんが、ユーロ/ドルの見通しはだいぶんよくなり、1.2428ドルまで上値を伸ばしています。(チャート2)

 

 

ユーロ/円:一時130円台まで急落

 ユーロ/ドルに連れて132.01円まで上値を伸ばし、2月27日の高値に迫っていたユーロ/円でしたが、早朝の東京市場でドル/円が下げたことで、130.92円まで急落しました。(チャート3)