前日(02月07日)の市場概況
ドル/円:109円台で次の方向を探す
この日のドル/円は、東京の株式市場が開く前につけた109.71円が高値。日経平均株価は上昇しましたが、ドル/円は上値を伸ばせず、欧州時間には108.91円まで下落。NY時間は109.50円を挟んだ動きとなり、終値は109.270円(前日比-0.313円)。(チャート1)
今回の株価の暴落は、リーマン・ショックやチャイナ・ショックのような深刻な経済の変調が引き起こしたものではなく、世界経済成長の見通しになんら変化はないとの楽観的な見方も増えていますが、これで下落は終わったという確信もマーケットまだ持てずにいます。
ドルについては、株価の上昇で買われる「グロース通貨」なのか、それとも株価の下落で買われる「セーフヘブン通貨」のどちらなのかということで迷っていて、ドル/円は強い方向感が出にくい状況にあります。
ユーロ/ドル:ドイツ連立政権合意、しかしユーロは…
メルケル独首相の与党会派CDU/CSU(キリスト教民主・社会同盟)とSPD(社会民主党)が、連立政権成立に合意しました。ユーロにとってポジティブな材料ですが、当然合意するものと考えられていたため、マーケットは反応薄。逆にユーロ/ドルは大きく売られ、NY市場で約2週間ぶりの安値水準となる1.2245ドルまで下落しました。
NZドル:材料出尽くしで売り
RBNZ(ニュージーランド準備銀行)は今朝、早朝の会合において、政策金利の据え置きを決定。
NZ/ドルは、第3四半期の失業率が改善したこともあって、0.7348ドルまで上昇していました。しかし、NY時間から売りが強まり、RBNZの発表後は材料出尽くしもあって、1月半ば以来の安値水準となる0.7207ドルまで下落。NZドル/円も79.00を割り、78.86円まで下げました。(チャート3、4)
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BOE政策金利
BOE(イングランド銀行)は本日の政策会合で政策金利を現行の0.5%に据え置く見通し。マーク・カーニーBOE総裁は、英経済に楽観的な見通しを示しています。ただし、BOEの次回利上げは5月と予想されていますが、EU(欧州連合)と3月に締結する移行期間の条件次第では、先送りを迫られる可能性もあります。