前日(02月01日)の市場概況
ドル/円:一時109台後半まで
この日のマーケットは買い優勢でスタート。FOMC(米連邦公開市場委員会)は1月の会合で追加利上げを見送りましたが、FOMC声明では、「今年は物価の上昇が期待できる」と、インフレ2%の目標達成に自信を示しています。3月利上げはすでに90%以上織り込まれ、米長期金利は3年ぶりの水準まで上昇。マーケットのドル高ムードが戻ってきました。
ドル/円は109.08円から欧州時間には109.74円まで上昇。しかし先週の高値(109.75円)近辺の売りは強く、再び109円前半まで戻されて、終値は109.39円(前日比+0.18円)でした。
今夜は米国の1月雇用統計が発表されます。市場予想では、NFP(非農業部門雇用者数)が+18.0万人(前回+14.8万人)、失業率4.1%(前回4.1%)。平均労働賃金は前月比+0.3%(前回+0.3%)となっています。米国の失業率は17年ぶりの水準まで低下して、ほぼ完全雇用の状態。雇用者の伸びは堅調で、FOMCメンバーもまったく不安を持っていません。多少のブレがでたとしても、3月の利上げの障害とはならないでしょう。
今夜の雇用統計が、ドル/円が111円を目指すきっかけになるかもしれません。とはいえ、ドル/円は雇用統計の発表後に高値をつけて、その後失速するという傾向が多いので、注意も必要です。
ユーロ/ドル:1週間ぶりの高値
ユーロ/ドルは、1月25日以来の1.2500ドル台にのせ、1.2522ドルまで上昇。
ユーロ/円:2年4ヵ月ぶりの高値
ユーロ/円は、ユーロ/ドル堅調地合いのなかでドル/円も上昇したことに押し上げられ、2015年9月以来の高値をつけました。
ユーロ/スイス:下落傾向(ユーロ安/スイス高)
ドルや円に対して強さをみせるユーロも、対スイスフランに対しては上値が重く、ユーロ/スイスは下落傾向(ユーロ安/スイス高)。それだけスイスフランが強いということになります。