IMMポジション推移(12/26~01/16)

 


円:ネットショート、5週ぶりに縮小

 CFTC(全米先物取引委員会、Commodity Futures Trading Commission)発表による01月16日現在の建玉報告によると、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)通貨先物市場における投機筋の円のネット枚数(円の買い建玉と売り建玉の差)は11万9,350枚のショートで、円の売り持ちが多い状況が60週続いています。ドル換算では、約134億ドル相当のドルの買い持ち(円の売り持ち)で、円ショート金額は前週比4.9%(約7億ドル相当)減少しました。

売買別の増減率は、買い建玉(円ロング)が前週比プラス2.1%、売り建玉(円ショート)は前週比マイナス3.3%。円買い建玉が増え、円売り建玉が減っています。


IMM円  2016.01~2018.01

ユーロ:ネットロングは、やや縮小

  • ユーロのポジションは、買い残高が多い状況が37週続いています。
  • 買い建玉から売り建玉を引いたネット枚数はプラス13万9,490枚で、前週比3.6%縮小。
  • ユーロ金額に引き直すと、約174億ユーロ(=約213億米ドル)のユーロ買い持ち。
  • 建玉別の増減率は、買い建玉が前週比プラス5.1%、売り建玉はプラス18.0%。
  • 買い建玉も増えましたが、それ以上に売り建玉が大きく増えました。

IMMユーロ  2016.01~2018.01

 


豪ドル:ネットロングに切り替わって2週目。

  • 豪ドルのポジションは、買い残高が多い状況が2週続いています。
  • 買い建玉から売り建玉を引いたネット枚数はプラス1万74枚で、前週比84.6%増加。
  • 豪ドル金額に引き直すと、約10億豪ドル(=約8億米ドル)の豪ドル買い持ち。
  • ポジションとしてはまだ小さいものの、ネットで豪ドル買い持ちになってから、急速に残高を増やしています。
  • 建玉別の増減率は、買い建玉が前週比マイナス3.8%、売り建玉は前週比マイナス14.1%。
  • 売り建玉の処分が目立ちました。

IMM豪ドル  2016.01~2018.01

 


ポンド:ネットロング増加中。

 

  • ポンドのネットポジションは、買い残高が多い状況が8週続いています。
  • 買い建玉から売り建玉を引いたネット枚数はプラス2万6,204枚で、前週比2.8%増加。
  • ポンド金額に引き直すと、約16億ポンド(=約22億米ドル)のポンド買い持ち。
  • 建玉別の増減率は、買い建玉が前週比マイナス0.4%、売り建玉は前週比マイナス1.8%。
  • ブレグジット交渉が第2フェーズへ進むことが決まり、ポンド買いが活発になっています。ここからしばらくは買い枚数が増加していくかもしれません。

IMMポンド  2016.01~2018.01